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欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、米早期利下げ観測は一服も重要イベントを見極め


11日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。前週末の強い米雇用統計で連邦準備制度理事会(FRB)の早期利下げ観測は一服。ただ、連邦公開市場委員会(FOMC)など重要イベントを控え、ドル買いは調整にとどまりそうだ。

8日に発表された米雇用統計で非農業部門雇用者数は増加、失業率は低下し、雇用情勢の改善が顕著になった。来年の利下げの時期を後退させる内容でドル高基調となり、ユーロ・ドルは1.0780ドル台から1.0720ドル台に軟化。一方、ドル・円は144円20銭台から145円20銭台に浮上した後は反落し、143円70銭台まで下げる不安定な値動きとなった。ただ、週明けアジア市場で、ドル・円は145円台に持ち直している。

この後の海外市場はドルと円の値動きが注視される。強い米雇用統計を消化する展開で、米金利安・ドル安は抑制される見通し。ただ、明日から開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)での政策決定を前に様子見ムードが広がり、積極的なドル買いは手控えられそうだ。一方、日銀の政策修正観測はいったん収束し、円売りが主要通貨を下支えしよう。欧州通貨売りに振れればドル・円は下げづらく、145円台中心の取引とみる。

【今日の欧米市場の予定】
・03:00 米財務省・3年債入札
・03:00 米財務省・10年債入札

《CS》

 提供:フィスコ

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