新興市場銘柄ダイジェスト:ラクオリア創薬はストップ安、シンバイオ製薬が大幅に5日ぶり反発
<4427> EduLab 313 +5
3日ぶり反発。24年9月期の営業損益予想を3.90億円の赤字(前期実績5.40億円の赤字)と発表している。外注費の最適化や本社オフィス移転を含めた販管費の削減で赤字が縮小する見通し。併せて中期経営計画を策定し、営業損益目標については25年9月期が2.50億円の黒字、26年9月期が6.50億円の黒字とした。事業構造改革やコスト構造改革、組織体制・企業風土改革に取り組み、黒字化を目指す。
<6049> イトクロ 324 -46
大幅に続落。24年10月期の営業損益予想を前期比74.2%減-29.1%増の1.00億円の黒字-5.00億円の黒字と発表し、材料出尽くし感から売り優勢となっている。学習塾ポータルサイト領域で状況に応じて広告の出稿強度を変更することを考慮し、レンジ形式による業績予想とした。23年10月期の営業損益は3.87億円の黒字(前期実績1.97億円の赤字)で着地。広告単価の高騰が落ち着いたことから、会社計画(3.75億円の黒字)を上回った。
<4579> ラクオリア創薬 706 -150
ストップ安。23年12月期の営業損益予想を従来の2.60億円の黒字から4.09億円の赤字(前期実績8.66億円の黒字)に下方修正している。交渉中のライセンス契約の締結や導出済みパイプラインのマイルストンの達成が翌期にずれ込むため。併せて中期経営計画を見直し、営業利益の24年度目標を3.09億円の黒字から2.03億円の黒字に引き下げる一方、25年度目標は13.25億円の黒字で維持した。
<4582> シンバイオ製薬 301 +76
大幅に5日ぶり反発。米国血液学会年次総会で、注射剤ブリンシドフォビル(IV BCV)の免疫不全患者でのアデノウイルス(AdV)感染症を対象に実施中の第2a相臨床試験の抗ウイルス効果を示すPOC(概念実証)データが発表されている。それによると、血中AdV消失が100%の患者に確認され、うち90%は治療後4週間以内に消失が確認された。IV BCVの安全かつ有効な用量が実証され、第3相臨床試験への移行を支持するものとしている。
<4824> メディアS 310 +16
大幅に続伸。24年7月期第2四半期累計(23年8月-24年7月)の営業利益予想を従来の0.21億円から0.32億円(前年同期実績0.26億円)に上方修正している。利益率の高いスクール管理システム「マイクラス」の受注が引き続き好調なため。通期予想(0.43億円)は、マイクラスの引き合いが好調に推移する前兆がある一方、未確定要素があることから据え置いた。修正が必要と判断した場合は、速やかに開示するとしている。
<4014> カラダノート 571 -12
朝高後、マイナス圏に転落。24年7月期第1四半期(23年8-10月)の営業損益を0.05億円の黒字(前年同期実績0.53億円の赤字)と発表している。家族サポート事業の累計契約者数が9500人を超えるまでに伸長した。また、フロー型ビジネスのライフイベントマーケティングで大手企業向けのPoC案件の新規受注・完了に加え、ヘアケア・衛生用品関連商材への送客が堅調に推移し、黒字転換に寄与した。通期予想は0.50億円の黒字で据え置いた。
《ST》
提供:フィスコ