ネットイヤー Research Memo(6):2025年3月期に向けた仕込みと人材投資の手綱は緩めず
■今後の見通し
1. 2024年3月期の業績見通し
ネットイヤーグループ<3622>の2024年3月期の業績は、売上高で前期比4.6%増の4,100百万円、営業利益で同6.7%増の300百万円、経常利益で同6.6%増の299百万円、当期純利益で同4.4%増の209百万円と期初計画を据え置いた。会社業績計画を達成するためには、下期に売上高で前年同期比14.4%増の2,395百万円、営業利益で同59.8%増の336百万円が必要となる。同社の業績は開発プロジェクトの納品が第4四半期に集中するため、下期に損失が続く可能性は低いが、第2四半期までの進捗がやや遅れ気味で、足元の受注も伸び悩んでいる状況から、売上高は会社計画をやや下回るリスクがあると弊社では見ている。利益面においても引き続き成長の源泉となる人材投資を強化する方針のため、売上高と同様に下振れリスクがあると見ておいた方が良さそうだ。
こうした状況から、同社では2025年3月期以降の業績回復に向けて、NTTデータとの共同開発案件の受注獲得に注力している。既に中規模案件を受注したもようで、大規模案件についても下期中に1~2件受注すべく営業活動を進めている状況だ。また、後述するアライアンス戦略についても始動しており、2025年3月期以降の収益貢献が期待される。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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提供:フィスコ