米株
23年7-9月期【利益倍増】企業はこれだ！〔第4弾〕 34社選出 ＜成長株特集＞
本特集では、23年7-9月期(第2四半期)に経常利益ベースで利益倍増を達成した3月期決算企業を取り上げる「7-9月期【利益倍増】企業はこれだ！」シリーズの第4弾をお届けします。
最終回となる第4弾は、第1弾を配信した19日時点で時価総額が200億円以上350億円未満の銘柄(銀行を除く)を対象に、直近3ヵ月実績である7-9月期(第2四半期)に経常利益が前年同期と比べて2倍超の大幅増益を達成した34社をリストアップし、増益率の大きい順に並べた。下表は四半期ベースの「増益連続期数」、4-9月期(上期)経常利益の通期計画に対する進捗割合を表す「対通期進捗率」も併せて記した。
増益率トップとなったのは、イオン系酒類専門チェーン大手のやまや <9994> [東証Ｓ]。23年7-9月期(第2四半期)経常利益は前年同期比8.8倍の12.5億円と業績高変化を遂げた。コロナ禍からの経済活動の正常化が進み宴会やインバウンド、国内団体旅行の集客が堅調に推移する中、居酒屋を展開する子会社チムニー <3178> [東証Ｓ]を主力とする外食事業の収益が大幅に改善した。
2位に入った日本特殊塗料 <4619> [東証Ｐ]の7-9月期経常利益は前年同期比7.9倍の13.7億円に急拡大して着地。主要顧客である自動車メーカーによる国内生産の回復を背景に、吸・遮音材や防錆塗料などの塗材を中心に販売が大きく伸びた。また、持ち分法による投資利益が大幅に増加したことも利益を押し上げた。
選出リストには、自動車生産の回復を追い風に業績を伸ばした企業が目立つ。自動車ラジエターを主力とするティラド <7236> [東証Ｐ]、自動車業界で圧倒的シェアを誇る金属工作用油剤大手のユシロ化学工業 <5013> [東証Ｓ]、車載用音響機器を手掛けるフォスター電機 <6794> [東証Ｐ]、自動車用エンジン軸受けで世界シェアトップの大同メタル工業 <7245> [東証Ｐ]、トヨタ系自動車部品メーカーの大豊工業 <6470> [東証Ｓ]がリスト入りしている。
このうち、ティラドは上期(4-9月)業績の好調に伴い、通期の経常利益予想を従来の27億円→38億円(前期比82.4％増)に上方修正した。併せて、年間配当も従来計画の20円→160円(前期は80円)に大幅増額修正するとともに、12万株(発行済み株式数の1.79％)の自社株を消却すると発表。業績上振れと株主還元の拡充が評価される形で、株価は約2年ぶりの高値圏に急浮上した。なお、株価急騰後も年間配当利回りは5％前後と高水準で推移している。
14位の中越パルプ工業 <3877> [東証Ｐ]と15位の西華産業 <8061> [東証Ｐ]も通期業績と配当の上方修正が好感され、株価は新値圏で強調展開を継続している。総合紙パルプメーカーである中越パはパルプ市況などの影響で販売価格が上昇したことに加え、原料調達コストやエネルギーコストの低減を進めたことも奏功し、7-9月期経常利益は前年同期比3.0倍の22.8億円と2四半期ぶりに過去最高益を更新した。併せて、通期業績と配当予想を引き上げている。株価は30日に約5年5ヵ月ぶりの高値となる1726円まで上値を伸ばした。
一方、三菱重工系機械商社の西華産は工事用水中ポンプを扱う欧州子会社やバルブ製造子会社の業績好調などを受けて、通期利益予想を上方修正した。また、配当方針の変更(総還元性向45％をメド)を踏まえて年間配当を従来の80円→120円に大幅増額修正したうえ、株主優待制度を新設(クオカード1000～3000円分を贈呈)することも明らかにした。株価は約5年5ヵ月ぶりの高値圏を快走する展開となっている。
●23年7-9月期【利益倍増】シリーズ ─────
・〔第1弾〕 29社選出 (時価総額3000億円以上)
・〔第2弾〕 33社選出 (時価総額800億～3000億円)
・〔第3弾〕 34社選出 (時価総額350億～800億円)
も併せてご覧ください。
┌ 経常利益 ┐ 増益 対通期 予想
コード 銘柄名 増益率 7-9月期 連続期数 進捗率 PER
<9994> やまや 781 1251 2 67.0 14.6
<4619> 日特塗 695 1375 2 56.3 9.4
<1938> 日リーテック 615 837 1 - 13.5
<7236> ティラド 606 1250 1 68.9 17.3
<5013> ユシロ 494 1348 4 65.2 9.4
<6794> フォスター 440 1630 2 61.1 12.4
<7743> シード 387 658 2 78.1 19.4
<7245> 大同メ 370 1363 3 52.7 22.7
<6470> 大豊工業 368 1068 1 71.4 21.0
<4301> アミューズ 336 453 1 5.0 15.2
<6882> 三社電機 324 560 4 47.0 10.7
<5834> ＳＢＩリーシ 252 1396 1 61.2 7.3
<4228> 積化成 220 1256 1 68.7 39.9
<3877> 中越パ 204 2281 1 69.0 6.2
<8061> 西華産 203 1245 4 44.9 9.5
<1965> テクノ菱和 193 1057 1 45.0 10.0
<1780> ヤマウラ 192 1733 2 66.0 10.1
<8139> ナガホリ 190 304 4 85.4 87.4
<6330> 東洋エンジ 188 2200 2 80.5 13.8
<9990> サックスバー 178 933 4 44.3 10.5
<7949> 小松ウオール 158 917 1 39.6 11.8
<4792> 山田コンサル 153 983 2 46.3 13.8
<6358> 酒井重 145 1417 6 63.9 10.8
<8275> フォーバル 142 1124 3 55.2 18.8
<5902> ホッカンＨＤ 139 2527 2 131 12.1
<3864> 三菱紙 136 1976 3 47.0 5.8
<6357> 三精テクノロ 133 734 1 21.0 10.9
<2108> 甜菜糖 129 1566 1 88.8 21.8
<7455> パリミキＨＤ 120 1165 2 89.5 16.3
<5659> 日精線 117 758 1 56.2 13.3
<8622> 水戸 110 507 1 - -
<7059> コプロＨＤ 107 502 2 38.3 20.4
<2915> ケンコーマヨ 104 603 1 65.2 45.7
<1723> 日本電技 101 1247 4 37.6 10.1
※経常利益の単位は百万円。前年同期(22年7-9月期)の経常利益が1億円未満の企業は除いた。
⇒⇒［告知］最高5万円が当たる！ 「株探アンケート」を実施中
⇒⇒「株探」では、【調査！ 24年の日本株戦略】を実施しています。
⇒⇒アンケートにご回答いただいた方から、抽選で「QUOカード」を1名の方に5万円分、25名の方に1万円分を差し上げます。
⇒⇒※アンケートのご回答はこちらからお願いします。
株探ニュース
最終回となる第4弾は、第1弾を配信した19日時点で時価総額が200億円以上350億円未満の銘柄(銀行を除く)を対象に、直近3ヵ月実績である7-9月期(第2四半期)に経常利益が前年同期と比べて2倍超の大幅増益を達成した34社をリストアップし、増益率の大きい順に並べた。下表は四半期ベースの「増益連続期数」、4-9月期(上期)経常利益の通期計画に対する進捗割合を表す「対通期進捗率」も併せて記した。
増益率トップとなったのは、イオン系酒類専門チェーン大手のやまや <9994> [東証Ｓ]。23年7-9月期(第2四半期)経常利益は前年同期比8.8倍の12.5億円と業績高変化を遂げた。コロナ禍からの経済活動の正常化が進み宴会やインバウンド、国内団体旅行の集客が堅調に推移する中、居酒屋を展開する子会社チムニー <3178> [東証Ｓ]を主力とする外食事業の収益が大幅に改善した。
2位に入った日本特殊塗料 <4619> [東証Ｐ]の7-9月期経常利益は前年同期比7.9倍の13.7億円に急拡大して着地。主要顧客である自動車メーカーによる国内生産の回復を背景に、吸・遮音材や防錆塗料などの塗材を中心に販売が大きく伸びた。また、持ち分法による投資利益が大幅に増加したことも利益を押し上げた。
選出リストには、自動車生産の回復を追い風に業績を伸ばした企業が目立つ。自動車ラジエターを主力とするティラド <7236> [東証Ｐ]、自動車業界で圧倒的シェアを誇る金属工作用油剤大手のユシロ化学工業 <5013> [東証Ｓ]、車載用音響機器を手掛けるフォスター電機 <6794> [東証Ｐ]、自動車用エンジン軸受けで世界シェアトップの大同メタル工業 <7245> [東証Ｐ]、トヨタ系自動車部品メーカーの大豊工業 <6470> [東証Ｓ]がリスト入りしている。
このうち、ティラドは上期(4-9月)業績の好調に伴い、通期の経常利益予想を従来の27億円→38億円(前期比82.4％増)に上方修正した。併せて、年間配当も従来計画の20円→160円(前期は80円)に大幅増額修正するとともに、12万株(発行済み株式数の1.79％)の自社株を消却すると発表。業績上振れと株主還元の拡充が評価される形で、株価は約2年ぶりの高値圏に急浮上した。なお、株価急騰後も年間配当利回りは5％前後と高水準で推移している。
14位の中越パルプ工業 <3877> [東証Ｐ]と15位の西華産業 <8061> [東証Ｐ]も通期業績と配当の上方修正が好感され、株価は新値圏で強調展開を継続している。総合紙パルプメーカーである中越パはパルプ市況などの影響で販売価格が上昇したことに加え、原料調達コストやエネルギーコストの低減を進めたことも奏功し、7-9月期経常利益は前年同期比3.0倍の22.8億円と2四半期ぶりに過去最高益を更新した。併せて、通期業績と配当予想を引き上げている。株価は30日に約5年5ヵ月ぶりの高値となる1726円まで上値を伸ばした。
一方、三菱重工系機械商社の西華産は工事用水中ポンプを扱う欧州子会社やバルブ製造子会社の業績好調などを受けて、通期利益予想を上方修正した。また、配当方針の変更(総還元性向45％をメド)を踏まえて年間配当を従来の80円→120円に大幅増額修正したうえ、株主優待制度を新設(クオカード1000～3000円分を贈呈)することも明らかにした。株価は約5年5ヵ月ぶりの高値圏を快走する展開となっている。
●23年7-9月期【利益倍増】シリーズ ─────
・〔第1弾〕 29社選出 (時価総額3000億円以上)
・〔第2弾〕 33社選出 (時価総額800億～3000億円)
・〔第3弾〕 34社選出 (時価総額350億～800億円)
も併せてご覧ください。
┌ 経常利益 ┐ 増益 対通期 予想
コード 銘柄名 増益率 7-9月期 連続期数 進捗率 PER
<9994> やまや 781 1251 2 67.0 14.6
<4619> 日特塗 695 1375 2 56.3 9.4
<1938> 日リーテック 615 837 1 - 13.5
<7236> ティラド 606 1250 1 68.9 17.3
<5013> ユシロ 494 1348 4 65.2 9.4
<6794> フォスター 440 1630 2 61.1 12.4
<7743> シード 387 658 2 78.1 19.4
<7245> 大同メ 370 1363 3 52.7 22.7
<6470> 大豊工業 368 1068 1 71.4 21.0
<4301> アミューズ 336 453 1 5.0 15.2
<6882> 三社電機 324 560 4 47.0 10.7
<5834> ＳＢＩリーシ 252 1396 1 61.2 7.3
<4228> 積化成 220 1256 1 68.7 39.9
<3877> 中越パ 204 2281 1 69.0 6.2
<8061> 西華産 203 1245 4 44.9 9.5
<1965> テクノ菱和 193 1057 1 45.0 10.0
<1780> ヤマウラ 192 1733 2 66.0 10.1
<8139> ナガホリ 190 304 4 85.4 87.4
<6330> 東洋エンジ 188 2200 2 80.5 13.8
<9990> サックスバー 178 933 4 44.3 10.5
<7949> 小松ウオール 158 917 1 39.6 11.8
<4792> 山田コンサル 153 983 2 46.3 13.8
<6358> 酒井重 145 1417 6 63.9 10.8
<8275> フォーバル 142 1124 3 55.2 18.8
<5902> ホッカンＨＤ 139 2527 2 131 12.1
<3864> 三菱紙 136 1976 3 47.0 5.8
<6357> 三精テクノロ 133 734 1 21.0 10.9
<2108> 甜菜糖 129 1566 1 88.8 21.8
<7455> パリミキＨＤ 120 1165 2 89.5 16.3
<5659> 日精線 117 758 1 56.2 13.3
<8622> 水戸 110 507 1 - -
<7059> コプロＨＤ 107 502 2 38.3 20.4
<2915> ケンコーマヨ 104 603 1 65.2 45.7
<1723> 日本電技 101 1247 4 37.6 10.1
※経常利益の単位は百万円。前年同期(22年7-9月期)の経常利益が1億円未満の企業は除いた。
⇒⇒［告知］最高5万円が当たる！ 「株探アンケート」を実施中
⇒⇒「株探」では、【調査！ 24年の日本株戦略】を実施しています。
⇒⇒アンケートにご回答いただいた方から、抽選で「QUOカード」を1名の方に5万円分、25名の方に1万円分を差し上げます。
⇒⇒※アンケートのご回答はこちらからお願いします。
株探ニュース
