海運株が業種別値上がり率トップに、バルチック指数が今年最大の上げ幅記録
川崎汽船<9107>が商いを伴い戻り足を加速させているほか、商船三井<9104>は破竹の9連騰を記録、日本郵船<9101>も上値追いが続くなど海運株の買い人気が顕著だ。きょうは業種別騰落で海運セクターは33業種中、値上がり率トップとなっている。売られ過ぎたバリュー株を買い戻す動きが一部でみられ、海運はその象徴セクターともなっている。また、中国景気の減速がいわれるなかも、ばら積み船市況の回復が鮮明で、ばら積み船の総合的な市況を表すバルチック海運指数がここにきて急上昇していることもポジティブ視されているもようだ。同指数は前週末24日に247ポイント高と今年最大の上げ幅を記録し2102まで水準を切り上げ、今年の高値である10月18日の2105に肉薄した。これが株価の刺激材料となっている。中東での地政学リスクが意識されるなかも運賃市況の上昇が株高への思惑につながっている。
出所:MINKABU PRESS
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