アンジェス---厚生労働省によるワクチン生産体制等緊急整備事業の補助金の返還はないと発表
アンジェス<4563>は22日、11月20日の産経新聞(電子版)及び毎日新聞にアンジェスが支給を受けた厚生労働省からの補助金の返還に関する記事が掲載されたが、当該報道による補助金の返還について、同社が計上している DNAワクチンの開発に係る補助金に未使用の残余額はなく、返還予定となっているものはないと発表した。
なお、アンジェスからタカラバイオ<4974>に依頼した生産設備の構築に関する費用に係る補助金に未使用額があり、返還予定となっているという。
アンジェスは、2020年に厚生労働省によるワクチン生産体制等緊急整備事業に選定され、93億8030万円の助成金の支給を受けた。この助成金は、DNAワクチンの開発にかかる費用及び同社から依頼したタカラバイオによる国内におけるプラスミドDNAの培養、精製等生産設備の構築に関する費用が対象で、精製等生産設備の構築に関する費用はアンジェスが受領した助成金よりタカラバイオに渡しており、アンジェスの財務諸表への影響はないとしている。
記事において、交付を受けた金額の内、生産体制整備に用いられた経費総額を差し引いた残余額が返還される予定となっているが、同社が計上しているDNAワクチンの開発に係る前受金に未使用の残余額はないとしている。
《SI》
提供:フィスコ