今日の為替市場ポイント:◆ユーロ編◆リスク選好的なユーロ買い・円売りがただちに強まる可能性は低いと予想
ユーロ・ドルは、1.0341ドル(2017/01/03)まで下落したが、1.2537ドル(2018/01/25)まで上昇。英国民投票で欧州連合(EU)からの離脱が決定し、ユーロ・円は一時109円57銭(2016/06/24)まで急落。その後137円50銭(2018/2/2)まで買われたあと、長期間伸び悩んだが、欧州銀行(ECB)による複数回の利上げ後に164円30銭(2023/11/16)まで上昇。米国金利の先高観は後退したが、欧州経済の停滞が警戒されており、リスク選好的なユーロ買い・円売りがただちに強まる可能性は低いと予想される。
【ユーロ売り要因】
・ECBの主要政策金利は長期間据え置きとなる可能性
・中東情勢の悪化、ユーロ圏経済の減速懸念
・日本の円安是正介入に対する警戒感
【ユーロ買い要因】
・米利上げ終了の可能性高まる
・ドイツなどユーロ圏諸国のインフレ率は高止まりの可能性
・日欧金利差は一定の水準を維持する見込み
《CS》
提供:フィスコ