リソルホールディングス---2Q増収・大幅な増益、施設の拡大や戦略的なマーケティング施策を実施
リソルホールディングス<5261>は10日、2024年3月期第2四半期(23年4月-9月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比2.2%増の129.67億円、営業利益が同40.9%増の13.32億円、経常利益が同41.4%増の12.39億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同108.8%増の11.63億円となった。
ホテル運営事業では、国ごとのインバウンド施策や、女性客・観光客に選ばれる“ツーリストホテル”を目指したサービス・品質の向上を図り、業績は順調に推移した。同時に、“ホテルリソル”の新たなコンセプトとして「物語のあるホテル」を掲げ、「Design」(1つ1つのホテルデザインコンセプト)、「Eatwell Breakfast」(管理栄養士監修の健康的でおいしい朝食)、「Relaxation」(ホテル本来の目的である“くつろぎ”を提供)の3つを強みとしたブランディングの推進を図った。また、中長期滞在に対応した新たなシリーズとして、2023年4月1日に開業した「ホテルリソルステイ秋葉原」をはじめ、グループホテルにおいて国内旅行とインバウンド需要のバランスをうまく見極めながら全体的に稼働は好調に推移した。
ゴルフ運営事業では、新規の4ゴルフ場(関西CC、三木よかわCC、望月リソルGC、有田リソルGC)が加わった効果や、ゴルフ会員権販売が好調に推移したことで、売上が前年を上回った。また、事業拡大を図るための戦略的買収を行い、「入間カントリー倶楽部」を新たなリソルグループゴルフ場として運営を開始した。さらに、ゴルフコースに隣接した眺望抜群のヴィラでプライベート空間と開放感が同時に楽しめる“フェアウェイフロントヴィラ”事業において、利用権型会員制リゾートクラブの販売(スパ&ゴルフリゾート久慈)を進めたほか、新たなヴィラ建設計画(大熱海国際ゴルフクラブ)を推進した。
リソルの森(CCRC)事業では、宿泊者が滞在期間中にスポーツ施設や敷地内アクティビティを無料で利用できるサービス(インクルーシブエクスペリエンス)の効果もあり、リピート客の利用が順調に推移した。また、インバウンドツアー(台湾・韓国)による「ゴルフ&ステイ」の利用増加や、チームビルディングを活用した企業研修など、団体の利用が大幅に伸びて付帯売上げが増加した。さらに、施設のリニューアルによるブランディング効果もあり、ゴルフ会員権や不動産販売も堅調に推移した。
福利厚生事業では、新規顧客開拓を図るための外部提携や「精算システム」「プラスユアチョイス」「直営施設」などの差別化提案を図り、会員企業の新規契約の成約や内定が順調に増加した。また、旅行会社とのコラボ商品や会員ニーズを取り入れたメニュー、検索サービスシステムなどの開発に注力した。
再生エネルギー事業では、福島石川太陽光第四設備の開発を推進した。また、グループゴルフ場における新たなソーラーカーポート建設や太陽光発電設備事業用地の検討を図った。
投資再生事業では、「福島石川太陽光第三設備」の土地売却を実施した。また、新規ゴルフ場の取得を着実に進めた。
2024年3月期通期については、売上高が前期比11.1%増の245.00億円、営業利益が同470.6%増の18.50億円、経常利益が同751.5%増の16.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同79.9%増の13.00億円とする10月19日に上方修正した連結業績予想を据え置いている。
《SO》
提供:フィスコ