高島---2Qは増収・2ケタ増益、業績予想の上方修正及び中間配当の増配を発表
高島<8007>は9日、2024年3月期第2四半期(23年4月-9月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比8.2%増の420.10億円、営業利益が同70.6%増の10.18億円、経常利益が同68.6%増の11.71億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同41.5%増の7.20億円となった。
建材セグメントの売上高は前年同期比17.4%増の263.13億円、セグメント利益は同966.4%増の5.44億円となった。建設資材関連分野は、物流施設や工場案件等をターゲットに工事受注を伸ばし、売上高が増加した。再生可能エネルギー資材分野は、産業用、住宅用ともにゼロカーボン社会に向けての需要が高まり、自家消費を目的とした機器導入拡大を背景に売上が伸長した。断熱資材関連分野は、資材販売に加え、工事案件獲得が売上増加に寄与した。住宅資材関連分野は、売上高は減少したものの、利益面では業績に貢献した。また、新エネルギー流通システム社及び岩水開発社の連結子会社化も伴い増収増益となった。
産業資材セグメントの売上高は前年同期比3.8%増の81.98億円、セグメント利益は同252.8%増の2.32億円となった。樹脂関連資材分野は、自動車分野を中心に回復し、成型加工品の受注が拡大したことにより売上高が増加した。繊維関連資材分野は、アパレル関連が円安による小売販売価格上昇の影響を受け需要が低迷し減収となった。また、信防エディックス社の連結子会社化も伴い増収増益となった。
電子・デバイスセグメントの売上高は前年同期比12.0%減の74.01億円、セグメント利益は同56.3%減の1.84億円となった。2023年度上半期は、コロナ後の消費動向の変化に伴い、電子機器関連市場が世界的に減速したことに加えて、市場全体に部品在庫が積み上がった影響を大きく受け、減収減益となった。
賃貸不動産セグメントの売上高は前年同期比0.9%減の0.96億円、セグメント利益は同0.3%減の0.56億円となった。前期から保有不動産に変動はなく、売上高、セグメント利益ともに横ばいとなった。
2024年3月期通期については、同日、連結業績予想の上方修正を発表した。売上高が前期比18.0%増(前回予想比5.6%増)の940.00億円、営業利益が同30.3%増(同27.8%増)の23.00億円、経常利益が同23.7%増(同26.3%増)の24.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同7.2%増(同6.3%増)の17.00億円としている。
また、同日、2024年3月期の中間配当について、前回予想から10.00円増額の80.00円(前期比10.00円増配)とすることを発表した。
《SI》
提供:フィスコ