サイバネットシステム---3Q増収、各セグメントの売上高は堅調に推移
サイバネットシステム<4312>は8日、2023年12月期第3四半期(23年1月-9月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比6.1%増の152.82億円、営業利益が同13.4%減の10.34億円、経常利益が同8.1%減の10.09億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同11.5%減の5.32億円となった。
シミュレーションソリューションサービス事業の売上高は同6.2%増の120.36億円、セグメント利益は同5.4%減の17.46億円となった。国内では、主力製品であるマルチフィジックス解析ツールは、新規ライセンスの販売が復調し、保守契約の更新も好調に推移した。また、AIやAR関連のエンジニアリングサービス、MBSEの導入支援に関するコンサルティングサービス等が好調に推移した。海外では、販売子会社は地政学的リスクを背景とした先行きの不透明感等を背景に、顧客の購買意欲が弱く、減収となった。利益については、セールスミックスの変化による商品原価の増加、営業活動量の増加に伴う旅費交通費の増加等により、減益となった。
ITソリューションサービス事業の売上高は同5.8%増の32.46億円、セグメント利益は同15.5%減の3.42億円となった。ゼロトラストセキュリティ実現のための基本要素である次世代型エンドポイントセキュリティの販売、クラウド環境向けセキュリティソリューションの販売が好調に推移した。利益については、円安等による商品原価の増加、労務費や人件費の増加等により、減益となった。
2023年12月期通期の連結業績予想については、売上高は前期比10.4%増の220.00億円、営業利益は同5.2%増の18.50億円、経常利益は同9.2%増の18.50億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同5.0%増の10.50億円とする期初計画を据え置いている。
同日、富士ソフトによる同社の普通株式に対する公開買付けが成立することを条件に、2023年12月期の配当予想を修正し、期末配当を行わないことを発表した。
《SO》
提供:フィスコ