味の素は急落、ヘルスケア部門の収益見通し引き下げを嫌気
味の素<2802>が急落した。6日の取引終了後、24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。最終利益の見通しを950億円から1000億円(前期比6.3%増)に引き上げた。マレーシア子会社の旧工場の土地の売却による影響を織り込んだ。売上高の見通しは据え置いたが、事業別では「調味料・食品」セグメントの売上高と事業利益の見通しを上方修正した一方、成長期待の高い「ヘルスケア等」セグメントの収益見通しを引き下げた。医薬用・食品用アミノ酸を手掛けるバイオファーマサービス関連では得意先の在庫調整の影響を受けたという。在庫調整が一巡する下期以降は回復を見込むとするものの、ヘルスケア部門の業況に対する懸念を強める形となったようだ。株価は前日に大きく水準を切り上げた反動も加わり、マドを開けて下落する形となった。
出所:MINKABU PRESS
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