日本製鉄は逆行安、今期最終利益予想引き上げも下期の事業環境に警戒感
日本製鉄<5401>は逆行安となった。1日の取引終了後、24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、最終利益の見通しを4000億円から4200億円(前期比39.5%減)に引き上げた。もっとも会社側は下期の経営環境について「未曽有の厳しさとなる」と表現。中国経済の先行き不透明感がくすぶるなか、世界的な粗鋼生産の低迷と原料市況の上昇によるスプレッドの悪化による収益下振れリスクが意識され、買い持ち高を圧縮する目的の売りを促したようだ。
同社は今期の売上収益予想を据え置く一方、事業利益予想を6900億円から7400億円(同19.3%減)に増額した。在庫評価差による影響や、コスト改善などの効果が事業利益の計画上振れに寄与する。4~9月期の売上収益は前年同期比13.9%増の4兆4124億2100万円、事業利益は同8.8%減の4942億4900万円、最終利益は同19.4%減の3002億3500万円だった。売上収益は計画に対し未達となったが、マージンの改善やグループ会社の増益、在庫評価損の縮小などにより、事業利益と最終利益は計画を上振れして着地した。
出所:MINKABU PRESS
同社は今期の売上収益予想を据え置く一方、事業利益予想を6900億円から7400億円(同19.3%減)に増額した。在庫評価差による影響や、コスト改善などの効果が事業利益の計画上振れに寄与する。4~9月期の売上収益は前年同期比13.9%増の4兆4124億2100万円、事業利益は同8.8%減の4942億4900万円、最終利益は同19.4%減の3002億3500万円だった。売上収益は計画に対し未達となったが、マージンの改善やグループ会社の増益、在庫評価損の縮小などにより、事業利益と最終利益は計画を上振れして着地した。
出所:MINKABU PRESS