貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
日経平均株価の構成銘柄。同指数に連動するETFなどファンドの売買から影響を受ける側面がある
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6305 日立建機

東証P
3,419.0円
前日比
+2.0
+0.06%
PTS
3,424円
22:36 12/04
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
9.1 0.94 5.12 7.75
時価総額 7,355億円
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【杉村富生の短期相場観測】 ─いまこそ、GARP戦術を! 優良株を仕込む!


「いまこそ、GARP戦術を! 優良株を仕込む!」

●セプテンバー&オクトーバー効果!

 厳しい相場展開が続いている。この時期(9~10月)は「セプテンバー&オクトーバー効果」(秋の買いは翌春に大きな実りをもたらす確率が高い)と形容されるように、荒れ模様(急落商状)になる。NYダウS&P500指数のパフォーマンスは悪い。ただ、これはいつものことじゃないか。

 さらに、今年はウクライナ戦争(ロシア軍の侵攻)の継続に加え、イスラエルとハマスの軍事衝突、きな臭い台湾海峡情勢など地政学上のリスクがある。対応次第によっては深刻な結末をもたらす可能性(テールリスク)があろう。

 買い手は乏しい。アメリカ勢は新年度入り(10月)だし、11月はヘッジファンドの決算が控えている。売り方は安心して売りまくっている状況だ。ただ、彼らは開戦の号砲(イスラエル軍の地上戦突入)とともに、ショートポジションの手仕舞いに走る。しかし、マーケットはモヤモヤとした状態を嫌う。

 いずれにせよ、この局面において、いたずらに弱気に陥る必要はない。テクニカル的にはほぼ下値に届いている。日経平均株価は10月4日のザラバ安値(3万0487円)割れに抵抗にできるか、否かがポイントだが、この水準自体にはあまり問題はないと思う。ここはむしろ、再び飛び上がるために身をかがめる必然性を感じる。

 投資戦術としてはバークシャー・ハサウェイ<BRK.B>のウォーレン・バフェット氏流のGARP(Growth at a Reasonable Price)作戦が有効だ。すなわち、優良(成長)企業を安いときに買うということ。まさに、現在がそのときだろう。

●逆行高銘柄、12月期決算企業の配当取り!

 何を仕込むか。まず、26日(日経平均株価は668円安)に逆行高を演じた銘柄群だ。具体的には山崎製パン <2212> [東証P]、ストレージ王 <2997> [東証G]、アーレスティ <5852> [東証P]、野村マイクロ・サイエンス <6254> [東証P]など。古来、「暴落日の“赤札”銘柄を狙え」という。

 次に、12月期決算企業の配当取りである。レゾナック・ホールディングス <4004> [東証P]は期末に65円の一括配当を行う。ミヨシ油脂 <4404> [東証S]の配当(40円)も期末の一括だ。両社には中間配当制度はない。このタイミングでは魅力だろう。ミヨシ油脂は山崎製パン、日清オイリオグループ <2602> [東証P]が大株主である。

 ミヨシ油脂は日経の業種分類では化学に分類されているが、業態は「食品」だ。飲食店、レストラン、ホテル向け製品がメインである。だからこそ、山崎製パン、日清オイリオグループが大株主になっている。これは見直す必要があろう。バター風味のオイルなど面白い商品がある。リオープン関連との見方ができる。

 2024年相場を見据え、2025年3月期のチェックは重要な視点だ。2024年3月期はすでに、解析が進んでいる。機関投資家は2025年3月期の業績をベースに銘柄を選定しているという。五洋建設 <1893> [東証P]、三越伊勢丹ホールディングス <3099> [東証P]などがそうだ。洋上風力発電インバウンドなどの切り口がある。

 さらに、日立建機 <6305> [東証P]、三菱重工業 <7011> [東証P]、ファナック <6954> [東証P]、住友金属鉱山 <5713> [東証P]、ローム <6963> [東証P]、アドバンテスト <6857> [東証P]、トリドール <3397> [東証P]などがV字型の浮上をみせる、と期待されている。

2023年10月27日 記

株探ニュース

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