ニーズウェル Research Memo(5):2023年9月期は大幅な増収増益を見込む
■今後の見通し
2023年9月期の連結業績について、ニーズウェル<3992>は2023年9月に修正予想を発表した。売上高は前期比2,328百万円増の9,059百万円(前期比34.6%増)、営業利益は同409百万円増の1,100百万円(同59.3%増)、経常利益は同396百万円増の1,121百万円(同54.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は同248百万円増の748百万円(同49.9%増)と、大幅な増収増益を見込んでいる。2023年3月発表の修正予想から、営業利益は95百万円増(9.5%増)、経常利益は101百万円増(10.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は68百万円増(10.1%増)と、各利益は大幅な上方修正を行った。新入社員が想定よりも早期に戦力化できたこと、ITアウトソーシングビジネスの拡大に伴い収益性が向上したことなどによる。
現中期経営計画では、売上高100億円を目標に掲げている。売上高の内訳は、既存事業(単体)で77億円、M&Aで23億円である。第3四半期の時点で、通期の予想売上高は9,059百万円と計画目標に届いていない。既存事業は好調で8,159百万円、グループ企業による9,000百万円による売上高と計画超えを見込んでいるが、M&Aの進捗に課題がある。売上高目標100億円との差を埋めるため、資本業務提携・業務提携により売上拡大を目指しながら、シナジーを期待できるM&A案件の探索を継続する。
2023年9月期のサービスライン別売上高は、「業務系システム開発」は前期比1,892百万円増の6,881百万円、「基盤構築」は同57百万円減の639百万円、「コネクテッド開発」は同58百万円増の251百万円、「ソリューション」は同435百万円増の1,288百万円を見込んでいる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 中山博詞)
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提供:フィスコ