富士通は売り買い交錯、量子コンピューターの国産2号機を理研と開発
富士通<6702>が売り買い交錯、前日終値近辺で強弱観を対立させている。株価は前日に6日ぶりに反発し目先リバウンド局面への移行を示唆しているが、きょうも上値は重いものの値ごろ感から波状的な買いが続いている。5日、同社と理化学研究所は国産量子コンピューター2号機と既存のコンピューターによるシミュレーターを組み合わせたハイブリッド量子コンピュータープラットフォームを開発したことを発表、足もと株価の刺激材料となっている。理研は今年3月に超伝導コンピューターの国産初号機を公開しているが、今回両社が開発した量子コンピューター2号機も極低温に冷却した超伝導の回路で計算する汎用方式の技術を採用、性能の目安となる量子ビット数も初号機と同じ64としている。外部の企業や研究機関に利用機会を提供し、素材開発分野などでの活用を目指す方針で、今後の動向が注目される。
出所:MINKABU PRESS
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