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6633 C&Gシステムズ

東証S
292円
前日比
-2
-0.68%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
23.1 0.89 3.42 60.86
時価総額 28.6億円
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C&GSYS Research Memo(2):主力事業は「CAD/CAMシステム等事業」と「金型製造事業」の2つ(1)


■会社及び事業の概要

1. 会社概要
C&Gシステムズ<6633>の主力事業は金型用CAD/CAMシステムの開発・販売・保守等で、これらの国内シェアは20%(推定)を誇る。顧客数は大手メーカーから従業員20人未満の中小金型メーカーまで約7,000事業所に上る。

2. 沿革
同社の起源は、主にCAD(コンピュータ支援設計:Computer Aided Design)を事業の主体とするコンピュータエンジニアリング(株)とCAM(コンピュータ支援製造:Computer Aided Manufacturing)を事業の主体とする(株)グラフィックプロダクツという2つの会社にある。当初は別々に企業活動を行っていたが、CADとCAMを融合することによるユーザビリティの向上や、将来の海外展開を見越して、両社は2007年3月に株式移転方式による経営統合に合意し、同年7月には純粋持株会社であるアルファホールディングス(株)を設立してその株式をJASDAQ証券取引所(当時)に上場した。その後、アルファホールディングスが2010年1月に両社を吸収する形で新たなスタートを切り、商号を現在の(株)C&Gシステムズに変更し現在に至っている。株式については、2017年11月に東京証券取引所第2部に市場変更となり、現在はスタンダード市場に上場している。

3. 事業内容
同社の事業セグメントは、金型設計・製造用のCAD/CAMシステムの製造、販売、保守サービスを行う「CAD/CAMシステム等事業」と金型製造を請け負う「金型製造事業」(すべて北米での売上高)の2事業である。2022年12月期のセグメント別売上高比率は、CAD/CAMシステム等事業が77.3%、金型製造事業が22.7%であった。

(1) CAD/CAMシステム等事業
さらにCAD/CAMシステム等事業は3つに分類され、2022年12月期の実績ではCAD/CAMパッケージの販売が連結売上高の25.2%、保守契約・サービスが同49.9%、開発サービスが同2.2%を占める。

a) CAD/CAMと同社の領域
CADとはコンピュータを利用して各種製品や部品などの設計を行うシステム(ソフトウェア)のことである。自動車のボディや各種製品の形状設計、部品設計、金型設計、電子回路設計等に利用される。このなかで同社が扱っているのは「金型設計用」であり、同じCADであっても車体デザイン用や電子回路設計用などとは領域(市場)が異なる。

上記のCADで設計された製品や部品の多くは、最終的にはNC(Numerical Control)工作機械を使って製造されるが、そのためにはあらかじめCADで設計されたデータをNC工作機械用の数値データに変換することが必要で、これを行うのがCAMである。このため、通常はCADとCAMは一体で使用されるが、別々に利用される場合もある。同社においても、CAD/CAM一体で販売するケースとそれぞれ別々に販売するケースがあるが、CADとCAMの売上高内訳は公表されていない。

製品価格はオプション追加の有無等により150万円~600万円ほどになるが、平均では1システム当たり300万円ほどとなる。CAD/CAMシステムは一種のパッケージソフトであるが、ハードウェアについては特別の制限はなく、一般のPCでグラフィックス機能が強化されたものであれば使用が可能だ。顧客の買い換えサイクルは、リース期間との関係もあり平均で5年ほどであるが、特別な技術革新が進んだ場合やハードウェアの陳腐化などによって、サイクルが早まる場合もある。

b) 主要ユーザー
主要ユーザーはトヨタ自動車<7203>、アイシン<7259>、ヤマハ発動機<7272>、パナソニックホールディングス<6752>、オムロン<6645>、アルプスアルパイン<6770>、ニフコ<7988>、TOTO<5332>、ニコン<7731>、キヤノン<7751>、オリンパス<7733>などの大手メーカーから中小金型メーカーまで幅広く、総ユーザー数は7,000事業所(国内6,000事業所、海外1,000事業所)を超えている。ただし、これらの顧客のうち約5,500事業所は従業員20人未満の中小メーカーとのことだ。販売は約80%が代理店経由(大手代理店5社、主要1次代理店約30社)、約20%が直接販売となっているが、代理店販売であっても同社の技術スタッフが同伴するケースが多く、顧客ニーズを細かく汲み取っている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)

《SI》

 提供:フィスコ

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