rakumo Research Memo(6):財務状況は安定しており、自己資本比率も高い
■業績動向
3. 財務状況と経営指標
rakumo<4060>の2023年12月期上期末の総資産は前期末比734百万円増加の2,510百万円となった。主な変動要因をみると、流動資産は現金及び預金が722百万円増加したことを主因に720百万円増加、固定資産は大きな変動がなかった。
負債合計は前期比末比616百万円増加の1,240百万円となった。主な変動要因を見ると、流動負債においては、売上増加に伴う買掛金の増加が4百万円あった一方で、1年内返済予定の長期借入金は40百万円減少した。一方、固定負債においてはアドバンテッジアドバイザーズとの資本業務提携を2023年5月に発表し、当該会社などが出資するファンドに対して第8回新株予約権および第1回無担保転換社債型新株予約権付社債を割り当てたことにより、転換社債型新株予約権付社債が500百万円増加した。また、純資産は前期比末比117百万円増加の1,270百万円となった。そのうち、利益剰余金が98百万円増加した。
経営指標をみると、資金調達の実施により自己資本比率が前期末の64.9%から50.3%に低下、D/Eレシオは0.04倍から0.40倍へと上昇した。ネットキャッシュ(現金及び預金-有利子負債)は2021年12月期末の1,227百万円から2022年12月期末に1,385百万円へ、2023年12月期上期末で1,648百万円へと増加しており、良好な状態であると判断される。また、収益性については売上高営業利益率で24.7%と高水準を達成している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 永岡宏樹)
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提供:フィスコ