三菱UFJなど銀行株が高い、植田発言で年末までに政策変更の条件揃うとの思惑高まる
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が3日ぶり急反発、1250円台まで上値を伸ばし前週6日の高値を上抜き新値街道に復帰した。時価は2007年7月以来約16年ぶりの高値水準にある。国内でも物価上昇が顕著となるなか、日銀の超金融緩和策の変更に対する思惑が拭えない状況となってきた。そうしたなか、植田和男日銀総裁のインタビュー記事を前週9日に読売新聞が報じ、イールドカーブ・コントロール(YCC)撤廃やマイナス金利の解除などに対する思惑が広がり、同社株を筆頭とする銀行株全般に買いを誘導している。市場では「超緩和策路線の変更が近いことはマーケットでも既に織り込んでいるが、植田総裁自らの発言として、物価上昇の十分なデータ、つまり緩和策終了の根拠が年末までに揃う可能性があるとの認識を示したことが、新たなインパクトを生んでいるようだ」(中堅証券ストラテジスト)としている。
出所:MINKABU PRESS
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