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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):石油資源、オイシックス、SHIFT

石油資源 <日足> 「株探」多機能チャートより
■石油資源開発 <1662>  1,526円  +158 円 (+11.6%)  本日終値  東証プライム 上昇率2位
 石油資源開発<1662>が後場に急伸し、年初来高値を更新した。同社は18日午後2時、海外の孫会社を通じ、米国コロラド州とワイオミング州でタイトオイル・ガス資産を保有する企業の全持ち分を取得し、連結子会社(孫会社)とすると発表した。今後、オペレーターとしてタイトオイル・ガスの開発・生産を行う。27年3月期は200億円程度の営業利益への寄与を見込んでいるとしており、好感された。Verdad Resources Intermediate Holdings社の全持ち分を取得する。取得価額は約13億ドルで、自己資金及び借入金で充当する予定。取得するタイトオイル・ガス資産の現時点の生産量はネットで約3万5000boed。このうち7割が軽質原油及びNGLとなる。今後の追加開発により、30年前後には約5万boedまで増加する見込みとしている。

■オイシックス・ラ・大地 <3182>  1,499円  +98 円 (+7.0%)  本日終値  東証プライム 上昇率7位
 オイシックス・ラ・大地<3182>が3日ぶりに急反発した。17日の取引終了後、米運用会社のグランサム、マヨ、ヴァン オッテルロー アンド カンパニー(GMO)がオイシックスの株式について、議決権ベースで10.17%を保有する大株主となったと発表。投資家重視の事業運営が加速するとの期待が広がり、買いを誘う形となった。リクルートホールディングス<6098>傘下のリクルートが保有するオイシックス株式の一部を譲渡した。オイシックスは米運用会社が大株主となったことについて「資本市場との対話をより一層深化させ、これまで以上に資本市場の視点を取り入れた経営規律の強化を図るとともに、経営へのコミットメントを明確に示す一助となるものだ」とコメントしている。

■SHIFT <3697>  960円  +46.5 円 (+5.1%)  本日終値  東証プライム 上昇率10位
 SHIFT<3697>が続急伸。ソフトウェアのテスト受託事業を主力展開するが、金融機関向けなどが好調で業績はトップラインの目覚ましい伸びが続いている。営業利益も24年8月期こそ9%減益と7期ぶりの減益を強いられたとはいえ、ここ10年来高成長路線をひた走る状況だ。26年8月期について売上高は前期比16%増の1500億円見込みと過去最高更新基調に変化はなく、営業利益についても会社側は開示していないものの2ケタの利益成長でピーク利益更新が有力とみられている。しかし、業績好調を極めているにもかかわらず、株価は需給要因から8月中旬を境に一方通行の下落を余儀なくされてきた。今月に入ってからは税負担軽減を狙った損益通算目的の売りが加わり、週明け16日には885円の年初来安値をつけた。しかし、「足もとで損益通算の動きは一巡した気配がある」(ネット証券ストラテジスト)という指摘も出ており、オーバーシュート気味に売られた反動が株価のリバウンドに反映されているもようだ。また、同社株は積み上がった信用買い残がターゲットとなりやすく、貸株市場を経由した空売り攻勢を甘受する傾向が強い。24年の年初から夏場まで8カ月にわたり下げ続けたが、この時も収益面の変調はあったが、仕掛け的な空売りによる影響が大きかったとみられる。今年の夏場以降の下げも同様で、12月は損益通算絡みでダメ押し的な下げに見舞われたが、足もとで機械的な売りは一巡した感触もある。市場では早晩、ショートカバーによる株価浮揚効果を期待する声も聞かれる。

■バイセル <7685>  4,515円  +210 円 (+4.9%)  本日終値
 BuySell Technologies<7685>は続伸。17日取引終了後、11月の月次動向を発表した。「グループ出張訪問買取事業」の仕入れ高は前年同月比140%増と、引き続き高い伸びを維持した。出張訪問数も同86%増と好調だった。

■エン <4849>  1,537円  +68 円 (+4.6%)  本日終値
 エン<4849>が大幅高で7日続伸。17日の取引終了後、求人サイトのエンゲージと採用支援ツールのengageからなる「engage事業」について、カカクコム<2371>による事業承継に向けた基本合意書を締結したと発表しており、事業の選択と集中に向けた動きを評価した買いが集まった。エンは吸収分割により事業を承継した子会社の株式の85.1%を2026年4月にカカクコムへ44億4900万円で譲渡する。また、カカクコムは既存の求人情報一括検索サービス「求人ボックス」と今回承継するengage事業との間に高いシナジー効果を見込み、求人領域での事業ポートフォリオの拡大と競争力強化を図る。エンは業績に及ぼす影響については現在精査中として、開示すべき事項が発生した場合は速やかに公表するとした。

■澁澤倉庫 <9304>  1,249円  +53 円 (+4.4%)  本日終値
 澁澤倉庫<9304>が後場に上げ幅を拡大。同社は18日正午、26年3月期の業績予想の修正を発表。今期の最終利益予想を従来の55億円から61億円(前期比24.3%増)に引き上げた。あわせて期末配当予想について従来の見通しから6円増額し30円に見直しており、評価されたようだ。フジテック<6406>株に対する公開買い付けに応募し、投資有価証券売却益として26億5800万円を特別利益として計上する。一方、老朽化施設の解体工事に伴う特別損失の発生も織り込んだ。年間配当予想は54円となる。前期の年間配当は株式分割を考慮したベースで35円だった。今期の売上高と営業利益、経常利益の予想は据え置いた。

■フェローテック <6890>  4,810円  +165 円 (+3.6%)  本日終値
 フェローテック<6890>が続騰し、25日移動平均線を上抜けた。アクティビストとして知られる香港の投資ファンドのオアシス・マネジメントの保有割合が8.50%となったことが17日の取引終了後に明らかになり、思惑視した買いが入った。オアシスが関東財務局に提出した大量保有報告書によると、保有目的はポートフォリオ投資及び重要提案行為。報告義務発生日は10日となっている。

■リクルート <6098>  8,849円  +217 円 (+2.5%)  本日終値
 リクルートホールディングス<6098>が続伸。日経平均が荒れた展開となっているのを横目に、同社株は前週半ばを境に上値指向が強い。人材派遣や販促支援のほか、求人情報検索エンジン「インディード」で米国中心に高水準の需要を獲得し、業績は2ケタ成長トレンドを続けている。「外資系証券も投資判断上位でフォローするところが相次ぎ、目標株価も総じて1万円台を上回っている」(中堅証券ストラテジスト)とし、海外機関投資家とみられる実需買い観測を裏付けている。直近では、「シティグループが前週末に(リクルートの)目標株価を1万1000円(従前は1万400円)に引き上げており、改めて8000~9000円のゾーンでのもみ合いは買い場との判断が働いた」(同)との見方だ。11月7日にマドを開けて直近戻り高値8581円を形成した後に調整を入れていたが、今週に入ってその時の高値をクリアしてきたことでテクニカル的にも波動の強さを印象づけている。

■FRONTEO <2158>  880円  +19 円 (+2.2%)  本日終値
 FRONTEO<2158>が売り物をこなしてプラス圏に浮上した。同社は18日午前9時ごろ、参天製薬<4536>と新規標的分子探索やドラッグリポジショニングに関する共創プロジェクトを開始したと発表。今後の収益貢献を期待した買いが株価を押し上げたようだ。フロンテオのAI創薬支援サービスを活用し、眼科領域での医薬品研究開発の効率化と成功確率の向上を狙う。具体的には、フロンテオの「Drug Discovery AI Factory」をもとに新規標的分子候補を抽出。それに紐づくリポジショニング候補薬の探索を行い、革新的な治療薬の創出を目指す。

■大阪ソーダ <4046>  2,171円  +39 円 (+1.8%)  本日終値
 大阪ソーダ<4046>が堅調推移。同社は17日の取引終了後、医薬品精製用シリカゲルの需要拡大に対応するため、尼崎工場と松山工場においてシリカゲル製造設備を新たに増設し、2028年2月に製造能力を現在の約2倍に引き上げると発表。これを材料視した買いが入った。投資金額は100億円超。肥満症治療薬では製薬企業が大規模な設備投資を進めており、インドなど新興国においても後発参入やバイオシミラーの開発が急速に進展している。こうした状況を踏まえてシリカゲルの需要が高まると判断。安定供給体制の確保とグローバルでの競争力強化を図る方針だ。同社の医薬品精製用シリカゲルは世界シェアの約70%を占める。これまでも両工場では製造能力の拡大に努め、25年度の製造能力を23年度比で約2倍に高めていた。

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