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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):川重、SBG、ホンダ

川重 <日足> 「株探」多機能チャートより
■川崎重工業 <7012>  11,030円  -520 円 (-4.5%)  本日終値  東証プライム 下落率9位
 川崎重工業<7012>が大幅に3日続落。毎日新聞が18日、「海上自衛隊の潜水艦用ディーゼルエンジンの燃費性能データを改ざんしたとして、防衛省は、製造元の川崎重工業を『指名停止』処分とする方向で最終調整に入った」と報じており、嫌気されたようだ。記事によると、指名停止期間は2.5カ月を軸に検討。違約金の算出も進めているもようだとしている。

■ソフトバンクグループ <9984>  16,125円  -630 円 (-3.8%)  本日終値
 ソフトバンクグループ<9984>が大幅反落、中期波動の分水嶺として意識される26週移動平均線を下放れるかどうかの正念場を迎えており、マーケットの注目度も高まっている。前日の米国株市場では再びハイテク株への売り圧力が再び強まり、ナスダック総合株価指数は400ポイントを超える下げとなったほか、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も3.8%安と大きく水準を切り下げた。そのなかオラクル<ORCL>は個別に5%を超える下げとなっており、ソフトバンクGの株価にも影響を与えている。オラクルの株価下落については、同社がオープンAI向けに建設する大規模データセンターに関して連携ファンドが出資を行わないとの報道が嫌気された。AIへの過剰投資懸念が引き続きくすぶるなか、ソフトバンクGも押し目に買い向かう動きは限定的となっている。

■ホンダ <7267>  1,543円  -40 円 (-2.5%)  本日終値
 ホンダ<7267>が3日続落。半導体不足を背景に同社が日本と中国の工場において今月から来月にかけて減産に乗り出すことが明らかになった。業績面での悪影響を懸念した売りが膨らんだようだ。

■PRISMバ <206A>  187円  +50 円 (+36.5%) ストップ高   本日終値
 PRISM BioLab<206A>はストップ高。17日の取引終了後、米タラス・バイオサイエンスと転写因子及びタンパク質・タンパク質間相互作用(PPI)標的に対する新規阻害剤の探索を目的とした共同研究契約を締結したと発表しており、材料視した買いが殺到した。難易度が高い創薬領域に対して独自の地位を確立するため、PRISMバのPPIを標的とする創薬技術とタラスバイオのヒト生細胞環境下における転写因子及びPPIのスクリーニング評価技術を組み合わせ、新規医薬品候補化合物の創出を目指す。加えて、PRISMバはエーザイ<4523>と共同創出したCREB結合タンパク質・β-カテニン相互作用阻害剤E7386について、レンバチニブメシル酸塩(レンバチニブ)との併用の有効性に関する学術論文が国際医学雑誌「Clinical Cancer Research」で公開されたとも開示した。E7386が肝細胞がん治療でレンバチニブの抗腫瘍効果を増強する可能性が示唆されたという。

■TORICO <7138>  190円  +50 円 (+35.7%) ストップ高   本日終値
 TORICO<7138>はストップ高。同社はコミックを全巻セット販売するECサイト運営を手掛けるが、業績は今期で3期連続の営業赤字予想と苦戦を強いられている。ただ、株価は200円未満での推移が続いており、流動性も高いことで個人投資家を中心とした短期資金のターゲットとして人気素地を内包している。そうしたなか、17日取引終了後にShooting Star1号投資事業有限責任組合を割当先とする229万8708株の第三者割当増資(発行価格は143円)を実施することを開示。また、同日に新たに暗号資産投資事業の推進を目的とした100%出資子会社設立を決議したことも併せて発表しており、これを手掛かり材料に投資資金が集中する形となった。

■協立情報通信 <3670>  2,115円  +167 円 (+8.6%)  本日終値
 協立情報通信<3670>は高い。17日取引終了後、26年3月期単独業績予想について営業利益を3億6000万円から4億4000万円(前期比47.7%増)へ上方修正すると発表。ソリューション事業における更新需要の取り込みやクロスセルの強化に伴う収益性向上などが要因。売上高については従来予想を据え置いた。また、配当予想を55円から65円(前期55円)に増額した。

■CSHD <3810>  298円  +23 円 (+8.4%)  本日終値
 サイバーステップホールディングス<3810>が3営業日ぶりに反発。同社は17日の午前11時30分ごろ、子会社のトレバがオンラインクレーンゲームサービス「トレバ」のサービス品質向上及び利用者体験の強化に向け、外部パートナーとの協力を含む各種施策の検討を開始したと発表しており、改めて評価されたようだ。これは、ファンクラブ運営などの実績を持つロム・シェアリング(東京都港区)と協力し、コラボレーション企画やアプリの改善、オンラインイベントなど新たな価値創出に向けた取り組みを検討するもの。具体的には「アーティスト・タレントとのコラボレーション施策の検討」「オンラインイベントやコミュニティ連動による新たな利用体験の検討」「アプリ操作性・視認性向上を中心としたUI/UX改善の検討」などとしている。

■鎌倉新書 <6184>  606円  +42 円 (+7.5%)  本日終値  東証プライム 上昇率6位
 鎌倉新書<6184>が後場終盤に上げ幅を拡大。同社は18日午後3時、SOMPOホールディングス<8630>と資本・業務提携契約を締結すると発表。大手損保との提携による業績へのポジティブな影響を期待した買いが集まった。SOMPOを割当先として213万1372株を1株576円で発行するほか、自社株198万8126株を処分し、SOMPOに割り当てる。SOMPOの議決権比率は10%となり、第2位の株主になる見通し。出資額は23億7283万円で、提携開始日は来年2月1日を予定。SOMPOの顧客を対象に終活に関する情報提供や相談、紹介などのサービスを展開していく。

■オンコリス <4588>  816円  +36 円 (+4.6%)  本日終値
 オンコリスバイオファーマ<4588>が4日ぶりに急反騰。17日の取引終了後、再生医療等製品として国内承認申請を行った腫瘍溶解ウイルス「OBP-301」に関する品質契約の締結内容を、富士フイルムホールディングス<4901>傘下で販売提携先である富士フイルム富山化学と同日に合意したと発表しており、材料視した買いが集まった。富士フイルム富山化学と2024年2月に締結した日本国内での販売提携契約の関連契約として、OBP-301の品質確保の必要事項を具体的に定めており、市販後に適切な品質で円滑に供給できる体制を整備する。

■ステムリム <4599>  256円  +9 円 (+3.6%)  本日終値
 ステムリム<4599>が急反発。17日の取引終了後、塩野義製薬<4507>に導出済みの再生誘導医薬開発品レダセムチドを利用した脂肪肝及び非アルコール性脂肪肝炎(NASH)に対する新規治療に関する用途特許が日本で登録されることになったと発表しており、好感した買いが集まった。現在開発が進んでいるレダセムチドの適応範囲の拡大を目的に特許を取得した。ステムリムによると、脂肪肝及びNASHは肥満や糖尿病の増加に伴い今後も患者数の増加が予測されている一方、現時点で有効な薬物治療はなく、新規治療薬や再生医療の開発が急務になっているという。なお、ステムリムはあわせてペプチド医薬について急性期脳梗塞の患者を対象としたグローバル後期第2相試験の患者組み入れが完了した旨の連絡を塩野義から受けたと開示した後、記載内容を全部取り下げた。内部での情報共有が不十分であったため、作成途中の本来開示すべき内容と異なる情報を誤って公開したという。

■Abalance <3856>  553円  -100 円 (-15.3%) ストップ安   本日終値
 Abalance<3856>がストップ安。17日の取引終了後、第三者委員会による調査結果報告書を発表しており、報告書のなかで調査した案件について「明確に意図的かつ組織的に行われた不正な会計処理(粉飾)であったと評価するのが妥当」としており、嫌気した売りが膨らんだ。同社は不適切な会計処理を理由に22年6月期第1四半期から24年6月期第1四半期に関する有価証券報告書などについて、2024年3月14日付で訂正報告書を提出しており、監査等委員会からは「誤謬」との評価を受けていたが、改めて過去の調査報告書に関する再調査を実施していた。そのほか、連結子会社のWWBが保有する太陽光発電所に関する減損及び申請書類に対する調査や関連当事者取引に関する調査も行われた。

●ストップ高銘柄
 誠建設工業 <8995>  2,069円  +400 円 (+24.0%) ストップ高   本日終値
 ヒーハイスト <6433>  789円  +100 円 (+14.5%) ストップ高   本日終値
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 Abalance <3856>  553円  -100 円 (-15.3%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

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