ユシロは大幅高で5年ぶり高値更新、業績絶好調でEV関連の油剤特需も
ユシロ化学工業<5013>の上げ足に弾みがついてきた。8月8日に1570円の年初来高値をつけた後は調整を強いられたが、その後は再び買い直され、きょうは一時5.6%高の1582円まで買われ、約1カ月ぶりに新高値圏に突入した。時価は2018年10月以来約5年ぶりの高値水準となっている。金属工作用油剤の最大手で自動車業界向けを主力に切削油剤が収益の主柱を担っている。ここ自動車生産の回復は同社にとっても強力な追い風となっているが、23年4~6月期の営業利益は前年同期比3.5倍の6億8600万円と急増した。これを受けて、24年3月期通期見通しについて第1四半期時点にもかかわらず大幅上方修正、同利益は従来予想の20億2000万円から28億9000万円(前期比2.8倍)に増額した。世界的な電気自動車(EV)シフトが進むなか、同社はEVのモーターコイル加工に使う油剤需要でも収益機会を捉えており、EV関連株の一角としても注目度が高まっている。
出所:MINKABU PRESS
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