カンロ Research Memo(11):「カンロサステナビリティ体制」を構築
■ESGへの取り組み
カンロ<2216>は、「カンロサステナビリティ体制」を構築し、サステナビリティ委員会の下、「糖の価値創造」「事業を通じた環境負荷削減」「食の安全・安心」「人権の尊重・ダイバーシティの推進」「組織統治」の5つの事業領域において新たな取り組みを行う。
1. グリーンエネルギー活用の推進
2023年12月期においてKPIに設定しているCO2排出量の2030年までに2019年比30%削減の達成に向け、グリーンエネルギー活用を推進する。2022年9月から松本工場及び朝日工場で使用する電力を100%CO2フリー電気※に切り替え、2024年10月から松本工場に新設するグミ棟においては太陽光発電を拡充する予定である。
※「電気事業者ごとの基礎排出係数及び調整後排出係数の算出及び公表について」(20210520産局第1号・20210528資庁第2号・環地温発第2106013号、改正された場合は改正に従う。)に従いメニュー別排出係数を算定した場合、当該排出係数がゼロとなるものであり、中部電力ミライズが調達した化石電源を主とする電気に、非化石証書の環境価値を付加することで、実質的にCO2ぜロエミッションを実現している。
2. 屋内ハーブ農園2拠点目オープン
2023年6月には、屋内ハーブ農園カンロファームの2拠点目である「カンロファーム入間」を開園し、障がい者やシニア人材を積極的に雇用している。将来的にはドライ加工したハーブをエキス化し、商品の原料として顧客に届けることを目標としている。
3. 「アニュアルレポート2022(英語版)」「統合報告書2023」の発行
2023年5月には、Pathfinding(新しい未来を探索して切り開く)をタイトルに、110年の歴史・現在・未来のビジョン・パーパスを示した「アニュアルレポート2022(英語版)」を発行した。同冊子は、時系列をボードゲームで表現することで当社への理解を促進するだけではなく、登場人物をボードゲームのコマとして実際に遊べる遊び心あふれるものとなっている。2023年7月には、カンロの強みや価値創造について財務面・非財務面の両面からステークホルダーに向けてメッセージを発信した「統合報告書2023」を発行した。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 中山博詞)
《SI》
提供:フィスコ