平和不動産リート投資法人 Research Memo(4):2023年11月期・2024年5月期は、高水準の分配金を予想
■今後の見通し
● 2023年11月期と2024年5月期の業績予想
平和不動産リート投資法人<8966>の2023年11月期(第44期)の業績予想は、営業収益8,263百万円(前期比2.6%増)、営業利益4,129百万円(同2.8%増)、経常利益3,631百万円(同2.0%増)、当期純利益3,631百万円(同2.0%増)としている。2023年6月に3年連続となる公募増資を実施し、それに伴う資産入替による譲渡益計上を織り込んでいるが、今後発生する物件取得や譲渡は見込んでいない。また2024年5月期(第45期)の業績予想は、営業収益7,698百万円(同6.8%減)、営業利益3,549百万円(同14.0%減)、経常利益3,048百万円(同16.1%減)、当期純利益3,048百万円(同16.1%減)としている。これは、将来発生する物件取得や譲渡を織り込んでいないことによる。
以上の結果、EPUは2023年11月期3,157円(前期比38円減)、2024年5月期2,650円(同507円減)を見込んでいるものの、潤沢な内部留保の活用によって、2023年11月期のDPU は3,180円(同20円増)、2024年5月期は3,200円(同20円増)と過去最高水準を予想している。これらの予想は既に確定している外部成長(物件譲渡や物件取得)や内部成長の実現を織り込むものの、保守的な稼働率やNOI利回りを前提にしていることから、達成可能な水準であると弊社では見ている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希)
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提供:フィスコ