ステップ---3Q増収、新年度の募集は堅調となり生徒数も伸長
ステップ<9795>は27日、2023年9月期第3四半期(22年10月-23年6月)決算を発表した。売上高が前年同期比7.0%増の107.06億円、営業利益が同9.4%減の23.21億円、経常利益が同10.8%減の23.33億円、四半期純利益が同9.6%減の16.27億円となった。
同社の第3四半期(4-6月)は、3月に判明した入試結果を受けての4月新年度入会の時期から始まり、新年度の募集も堅調で、生徒数も伸長している。2023年6月末時点での生徒数は前年同期比2.6%増、当第3四半期累計期間における期中平均生徒数でも同3.3%増の32,157人となっている。
当度中の新規開校については、小中学生部門で4スクール、学童部門で1スクールを3月に開校した。小中学生部門は、川崎市と横浜市にそれぞれ2スクールずつの開校となっている。既存校においては、満員により入会を受けることができていない校舎を中心に、クラス増設、増床、移転等の検討を引き続き進めていく予定。3月には高校受験ステップ白楽スクールをSTEPキッズ白楽教室の隣に移転、拡張した。満員が常態化している大学受験横浜校についても、4月に2期連続の増床、大学受験戸塚校では7月に教室増設を行った。さらに、生徒がより快適に過ごせるための環境整備にも継続的に取り組んでいる。3月にHi-STEP湘南スクールをこれまでの2倍の広さに増床した際は、教室を増設しただけでなく、自習室や生徒の休憩スペースを大幅に拡張した。また5月にはHi-STEP二俣川スクール内の設備を増設している。
同社は2023年5月17日に「今後の経営方針に関するお知らせ」を発表し、積極的な給与の引き上げ、学習環境の整備への積極的に投資、株主還元策の強化を打ち出した。これらの施策により当期の営業利益率は21%程度となる見込みで、この傾向は今後もしばらくは継続する見込みとしている。また、配当性向を30%から50%に引き上げ、この配当性向も今後しばらくは継続していく方針としている。
2023年9月期通期については、売上高が前期比6.5%増の145.34億円、営業利益が同14.5%減の31.27億円、経常利益が同15.1%減の31.64億円、当期純利益が同9.2%減の23.26億円とする5月17日に修正した業績予想を据え置いている。
《SI》
提供:フィスコ