巴川製紙所---NEDO「共通課題解決型産学官連携研究開発事業」における同社研究開発テーマ採択
巴川製紙所<3878>は25日、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が公募した「燃料電池等利用の飛躍的拡大に向けた共通課題解決型産学官連携研究開発事業」に、同社が提案する研究開発テーマ「高生産性・低環境負荷・低コストを実現する炭化工程を必要としないGDL(Gas Diffusion Layer、ガス拡散層)の技術開発」を申請、今回採択通知を受領したことを発表。
本事業は、第6次エネルギー基本計画や水素・燃料電池戦略ロードマップ等で定めるシナリオに基づき2030年以降の自立的普及拡大に資する高効率、高耐久、低コストの燃料電池システムを実現するためのユーザーニーズに基づく協調領域の基盤技術を開発するとともに、従来以外の用途に展開するための技術並びに、高速・大量生産を可能とする生産プロセス又は検査技術、システム化技術等を開発することで、燃料電池等利用の飛躍的拡大を目的とするもの。同社が採択を受けたテーマ「高生産性・低環境負荷・低コストを実現する炭化工程を必要としない GDLの技術開発」は、同社の強みである抄紙技術と加工技術を活用することで、従来、GDLの製造に必要であったカーボンペーパーの抄紙から始まる炭化工程等を省略し、高生産性・低環境負荷・低コストを実現するGDLの開発を目指すもの。
同社は、本事業を通じて、同社抄紙技術の新たな応用領域を模索することで新製品開発に取り組み、持続可能な社会の実現に貢献していく。
《SI》
提供:フィスコ