貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
株価15分ディレイ → リアルタイムに変更

8056 BIPROGY

東証P
4,401円
前日比
-35
-0.79%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
17.6 2.70 2.27 7.45
時価総額 4,430億円
比較される銘柄
NTTデータ, 
TIS, 
野村総研

銘柄ニュース

戻る
 

IXナレッジ Research Memo(3):DXなどによりIT市場が拡大するなか、IT人材不足は深刻化する見込み


■市場環境

国内IT市場は堅調な成長を続けている。ハードウェア、ソフトウェア、サービスを含むIT市場規模は、今後も2~3%前後の安定成長が続くと予想されている。今後の成長ドライバーと期待されるのが、製造業などではDXに対するIT投資案件、金融業では「FinTech」を活用したサービス、通信関連では5G(第5世代移動通信システム)関連である。情報セキュリティ等に対するニーズの増大やビッグデータ、IoT等の新しい技術やサービスの登場も、市場拡大を後押しする可能性が高い。(株)アイ・ティ・アールが実施した「国内IT投資動向調査」によると、企業のIT投資は、コロナ禍の影響により見送りや中止が発生した結果、2020年に一時的に下降したものの、2021年から持ち直し、2022年は想定以上に伸長、2023年も堅調な成長が予想されている。

拡大する市場や多様化するニーズのなかIT人材の需要は高まる一方で、国内の人材供給力が低下することから、IT人材不足はより一層深刻化する可能性が高い。みずほ情報総研(株)(現 みずほリサーチ&テクノロジーズ)(経済産業省委託事業)が2019年3月に公表した「IT人材需給に関する調査」によると、2018年時点で約22万人のIT人材が不足しているが、今後IT人材の供給能力が伸び悩むなか、ITニーズの拡大によりIT市場は拡大を続けるため、IT人材不足は一段と深刻化し、2030年には約45万人まで人材の不足規模が拡大すると予想されている。アイエックス・ナレッジ<9753>のビジネスモデルは「IT人材の供給」の側面もあり、今後も同社への期待は高まることが見込まれる。

システムインテグレーターはSIer(エスアイヤー)とも呼ばれ、システムの開発・運用・保守を行う会社である。メーカー系、ユーザー系、独立系に分類され、同社は独立系に属する。このうち、メーカー系SIerはコンピュータなどのハードウェアを製造していたメーカーがSIも行うようになった企業であり、NEC<6701>、日立製作所、東芝<6502>、日本アイ・ビー・エム(株)などが代表例となる。中堅SIerにとっては、競合にも顧客にもなる。また、ユーザー系SIerは銀行、保険、通信、商社などの大手企業の情報システム部が独立し、親会社や系列会社だけでなく、他社からの仕事も請け負うようになった企業であり、みずほリサーチ&テクノロジーズやNTTデータ、伊藤忠テクノソリューションズ<4739>などが代表例となる。中堅SIerにとっては、メーカー系SIer同様に競合にも顧客にもなる。なお、同社の属する独立系SIerは、BIPROGY<8056>やSCSK<9719>などが競合となる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)

《YI》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均