トヨタ、ホンダなど自動車株は頑強、足もとの円安傾向追い風も中国の需要動向は警戒
トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>、日産自動車<7201>など自動車株が総じて頑強な値動き。米国では来週のFOMCで0.25%の政策金利引き上げを最後に利上げ打ち止めとの見方が広がる一方、国内では日銀の大規模金融緩和策の修正が取り沙汰され、外国為替市場でここ最近はドル安・円高方向に振れていた。しかし、直近では植田日銀総裁のハト派的な発言を受け、来週FOMC後に行われる日銀金融政策決定会合でイールドカーブ・コントロール(YCC)の解除もしくは修正は見送られるとの思惑が強まった。これを背景に目先再び円安方向に押し戻される展開となっている。為替感応度の高い自動車株にとってはポジティブ材料となっている。一方、中国景気減速が指摘されるなか、中国での自動車販売減少に対する警戒感は株価の上値を押さえる要因となっている。
出所:MINKABU PRESS
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