ウイングアーク1st---1Qは2ケタ増収増益、各ソリューションが好調に推移
ウイングアーク1st<4432>は13日、2024年2月期第1四半期(23年3月-5月)連結決算(IFRS)を発表した。売上収益が前年同期比20.9%増の69.21億円、営業利益が同33.2%増の25.78億円、税引前利益が同33.7%増の25.51億円、親会社の所有者に帰属する四半期利益が同27.0%増の18.37億円となった。
帳票・文書管理ソリューションの売上収益は前年同期比18.8%増の43.85億円となった。請求書や納品書等の帳票類を設計・運用を行うソフトウェア及びサービスである「SVF」は、前年に引き続き大企業を中心とした基幹システムへの投資が継続し、ライセンス/サービスが前年同期比11.3%増と前年を上回った。保守については、前年の契約獲得が好調に推移し、同12.0%増と前年を上回った。クラウドサービスについては、様々なアライアンスによりサービス提供範囲が拡大し、同32.3%増と好調な結果となった。この結果、売上収益は同13.0%増の38.13億円となった。電子データの保管や紙文書の電子化を行う 「invoiceAgent」は、大企業の全社的な文書管理ニーズの拡大により、ライセンス/サービスが同111.9%増と前年を大きく上回った。保守については、契約を順調に伸ばし、同32.0%増と前年を上回った。一方、クラウドサービスは、ペーパーレス化や電子帳簿保存法対応の需要が根強いことから契約社数が増加し、同63.9%増と大幅に増加した。この結果、売上収益は同77.3%増の4.97億円と前年から大きく成長した。
データエンパワーメントソリューションの売上収益は同24.9%増の25.36億円となった。企業が保有するデータを統合・処理・分析・可視化する事により、業務の効率化や生産性の向上を実現するソフトウェア及びサービスである「Dr.Sum」「MotionBoard」が主な構成要素となっている。「Dr.Sum」は、コロナ禍からの回復が一服したことからライセンス/サービスが前年同期比8.0%減と若干減少した。保守については、同4.0%増と堅調に推移している。クラウドサービスは、大企業を中心に案件獲得を進めており、同92.9%増と大きく成長した。この結果、売上収益は同5.2%増の8.09億円となった。「MotionBoard」は、大型案件の獲得により、ライセンス/サービスが同93.8%増と大きく成長した。保守については、同8.1%増と堅調に推移している。クラウドサービスは、着実に契約社数を積み上げた結果、同28.4%増と大きく成長した。この結果、売上収益は同43.1%増の11.23億円となった。
2024年2月期通期の連結業績予想については、売上収益が前期比6.5%増の238.00億円、営業利益が同6.8%増の63.50億円、EBITDAが同6.1%増の76.00億円、親会社の所有者に帰属する当期利益が同4.5%増の46.00億円とする期初計画を据え置いている。
《SI》
提供:フィスコ