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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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4812 電通総研

東証P
5,380円
前日比
+170
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時価総額 3,507億円
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【植木靖男の相場展望】 ─戻り相場は依然グロース株が主導


「戻り相場は依然グロース株が主導」

●戻り相場の上値には限界も

 日経平均株価は7月3日に3万3762円の高値を付けた後、5日続落に転じた。来るべき時が来た、という感じだ。5日続落は今回の上昇相場の出発点となった3月以降で、初めての経験である。

 天井を打つときは理屈ではない。高値を付けた3日も日銀短観で大企業・製造業の景況感を示す業況判断指数(DI)が7四半期ぶりに改善に転じたことが、好材料として大きく取り上げられていた。まさにこれから6月のバブル後高値を抜いて本格上昇に進むというのが市場の雰囲気だったが、天井はこうした空気感の中で形成されるのが常であり、今回もそうだった。

 全般急落の後、今週10日以降、ようやく下げ基調に変化がみられ下値固めの動きとなった。そして、13日に475円高となり、反発力が醸成されつつあることも意識されている。

 もっとも、すでにダブルトップ型の天井をつけている以上、上値には限界があるかもしれない。もちろん高値更新もあり得るが、常識的には三山天井となる可能性が高く、しょせん戻り相場とみるべきではないか。

●ソシオネクスト株の動向を注視

 ところで、この3月以降の上昇の意味合いについて考えてみたい。かつて1985年から始まった平成バブルの際にも2年目の1987年10月19日に米国で突如、ブラックマンデーが起きた。翌20日の東京市場で日経平均株価は3800円強の暴落となったことは、市場関係者の記憶に新しい。今回、そうした暴落はないにしても、日米市場ともに十分警戒しておく必要はありそうだ。

 ブラックマンデー後、米国株は厳しい状況が続いたが、日経平均株価は半年後には暴落前の高値を奪回している。このとき、日本株はまだバブル形成の途次にあったのである。ブラックマンデーでみせた調整も、結果的にはバブル相場の前哨戦が崩れたのにすぎない。今回も令和バブルの前哨戦が3月以降に起きて、それがいま終了したとみてよい。

 今後、米国株が急落することがあっても、日経平均株価の下落は米国株ほどでなく、数カ月後には立ち直ってしまうのではないか。つまり単純化していえば、米国株に対して周回遅れで走っているということであろう。

 さて、仮にこれから戻り相場が始まるとすれば、注目すべき銘柄は何か。まずはソシオネクスト <6526> [東証P]の動向に注目したい。戻り相場であるとすれば、主導はあくまでもテック株でなければならないからだ。

 このほか、週末にかけて値動きのよかった電通国際情報サービス <4812> [東証P]、ワークマン <7564> [東証S]など。また、三菱商事 <8058> [東証P]はまだ上値余地がありそうだ。

2023年7月14日 記

株探ニュース

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