信用
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)のみができる銘柄
株価20分ディレイ → リアルタイムに変更

6557 AIAIグループ

東証G
1,033円
前日比
-50
-4.62%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
8.0 1.85
時価総額 32.0億円
比較される銘柄
テノ.HD, 
ライク, 
Gキッズ

銘柄ニュース

戻る
 

AIAI Research Memo(5):2023年3月期は初の営業黒字


■業績動向

1. 2023年3月期連結業績の概要
AIAIグループ<6557>の2023年3月期の連結業績は売上高が10,822百万円、営業利益が80百万円、経常利益が413百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が506百万円の損失だった。セグメント別売上高はチャイルドケア事業が10,219百万円、ライフケア事業が432百万円、テック事業が277百万円だった。連結ベースで初めて営業利益が黒字化した。新規施設開設はAIAI NURSERYが5施設、AIAI PLUS が5施設で合計10施設だった。

2022年3月期が決算期変更に伴う経過措置として15ヶ月決算だったため比較はできないが、利益面では、AIAI NURSERYの開設後3~4年経過して収益化した施設数が増加したことに加えて、職員配置適正化など施設運営の効率化、AIAI PLUSの稼働率上昇、オフィス組織における販管費見直しの効果なども寄与して、全体として通期ベースで営業黒字化した。経常利益も大幅に増加した。なお、営業外収益では補助金収入は前期が1,058百万円、当期が450百万円だった。また、特別損失については、当期は減損損失549百万円を計上した。

四半期別の推移を見ると、売上面は新規施設開設と期中の充足率・稼働率上昇によって増収基調である。営業利益(新規施設開設時にあたる2022年3月期第2四半期及び2023年3月期第1四半期は開園関連費用が先行して赤字)は、2023年3月期第2四半期以降、黒字基調となっている。

2. 事業別の状況
AIAI NURSERYの2023年3月時点の園児数は4,478名、全体の充足率は93%となった。特に、公定価格単価が高い低年齢児の充足率は0歳児が104%、1歳児が101%と高水準を維持している。またAIAI PLUSの稼働率は、新規開設に伴って2022年4月~5月に一時的に低下したが、6月以降は上昇基調となり、2023年3月には100.8%まで上昇した。

3. 財務の状況
財務面で見ると、2023年3月期末の資産合計は11,742百万円で前期比323百万円減少した。主に現金及び預金が358百万円増加した一方で、固定資産売却で有形固定資産が282百万円減少、無形固定資産(のれん、その他)が346百万円減少した。負債合計は10,401百万円で74百万円減少した。有利子負債(長短借入金)残高は109百万円減少して8,400百万円となった。純資産合計は1,340百万円で249百万円減少した。新株予約権行使に伴う払込等で資本金及び資本剰余金が261百万円増加したが、当期純損失の計上で利益剰余金が506百万円減少した。この結果、自己資本比率は1.6ポイント低下して11.3%となった。なお2023年3月に (株)横浜銀行とコミットメントライン契約(借入極度額500百万円)を締結した。

自己資本比率が低水準、有利子負債比率が高水準の形だが、営業活動によるキャッシュ・フローは継続してプラスを維持している。中期的には利益積み上げと有利子負債削減によって財務基盤を強固にすることが望まれるが、現在は成長過程のため特に懸念材料にはならないと弊社では考えている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)

《SI》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均