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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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7717 ブイ・テクノロジー

東証P
2,250円
前日比
-50
-2.17%
PTS
2,258.4円
11:25 11/27
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
21.3 0.64 3.56 12.37
時価総額 226億円
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【杉村富生の短期相場観測】 ─今夏の物色テーマ&活躍株を探る!(2)


「今夏の物色テーマ&活躍株を探る!(2)」

●反騰劇は始まったばかりだぞッ!

 足もとの株式市場はやや波乱含みである。1~6月相場が絶好調だっただけに、7月は利食い急ぎの展開になっている。マーケットはETF(上場投資信託)の分配金捻出の売りに加え、7月27日~28日の日銀金融政策決定会合におけるイールドカーブ・コントロール(YCC:長短金利操作)修正の動きを警戒する向きがあろう。

 しかし、これは金融正常化の第一歩だ。過度の弱気は禁物だろう。逆に、三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> [東証P]や三井住友フィナンシャルグループ <8316> [東証P]などメガバンクが人気化する可能性がある。

 それに、日本市場の猛反騰劇は始まったばかりだ。日本再興戦略、企業統治改革の効果が顕在化し、経営者の意識は変わった。増配、自社株買い、株式分割ラッシュが好例だろう。日本経済はコロナ禍を克服、インバウンドの復調は著しく、欧米に比べ相対的な優位性が存在する。

 中国に対しては悲観論が台頭しているが、代わってインド、ベトナム、台湾、韓国などが浮上、世界経済をインドや東南アジアが牽引する形になっている。これは“地の利”のある日本には追い風だろう。

 確かに、PERなどでは日本株の極端な割安感は薄れている。投資指標の過熱感を指摘する声もある。ただ、東京市場のスケール面での出遅れ感は強い。たとえば、アップル<AAPL>、マイクロソフト<MSFT>、アルファベット<GOOG>、エヌビディア<NVDA>の合計時価総額は8兆ドルを超えている。

 一方、東京市場(3810社が上場)の時価総額は5.7兆ドルにすぎない(2023年5月末)。巨大IT企業4社に、3810社が負けている。世界の株式市場の時価総額(102兆ドル)に占める東京市場のシェアは5.6%だ。いや~、悲しい話じゃないか。

●アップルファミリー、国土強靱化などを!

 物色面はどうか。やはりアップルが焦点だ。時価総額の3兆ドル突破は「Mac」「iPad」「iPhone」に続き、空間コンピューター「Apple Vision Pro」の投入にみられるように、社会を変革させてきた同社の先見性と強みを示す事例だろう。

 アップル向けサプライヤーのデクセリアルズ <4980> [東証P]、ソニーグループ <6758> [東証P]のほか、平田機工 <6258> [東証P]、ブイ・テクノロジー <7717> [東証P]はロングランに狙える。AR(拡張現実)、VR(仮想現実)では複合拡散板の恵和 <4251> [東証P]が浮上する。

 今夏は暑いし、豪雨が相次ぎ、大きな被害を与えている。 国土強靱化は喫緊の課題だ。スーパーエルニーニョ現象が発生しているという。台風も多いし、それに強烈だ。海面温度の上昇が影響しているのだろう。ショーボンドホールディングス <1414> [東証P]、ライト工業 <1926> [東証P]などに注目できる。

 このほか、福島原発の汚染水処理に絡む(放射性物質トリチウム分離技術を持つ)イメージワン <2667> [東証S]、ラピダスの新工場建設に沸く北海道が地盤の土屋ホールディングス <1840> [東証S]、リサイクルと障がい福祉事業を手掛けるリネットジャパングループ <3556> [東証G]などに妙味があろう。

 さらに、EV(電気自動車)最大手のテスラ<TSLA>が顧客のウルトラファブリックス・ホールディングス <4235> [東証S]は航空機向けシートが伸びている。Arent <5254> [東証G]、プライム・ストラテジー <5250> [東証S]はDX(デジタルトランスフォーメーション)分野に注力中である。

2023年7月7日 記

株探ニュース

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