フェイスNW Research Memo(7):2023年3月期は1株当たり84.0円の配当
■株主還元策
フェイスネットワーク<3489>は、継続的な株主還元強化の姿勢を明確化するために、2023年5月に配当方針の変更を公表した。株主に対する利益還元を経営の重要な課題の1つと位置付け、業績推移・財務状況・今後の事業展開等を総合的に勘案しながら、配当性向35%を目標として配当を実施し、企業価値の向上に応じて配当総額を持続的に高めていくとしている。これまでの配当方針を基本としつつも、持続的な企業価値の成長を前提とした数値基準を導入することにより、継続的な株主還元強化の姿勢を明確に打ち出した。2023年3月期は、業績に応じた配当による直接的な株主還元へ集約すべく株主優待制度を廃止、前期比47.0円増の84.0円(株式分割前)の配当としている。同社は配当による株主還元を重要な施策の1つとして捉えており、今後も業績・純資産の増加に応じて安定的な配当を継続していく方針である。なお、2024年3月期の配当予想は71.0円(株式分割後)を予想している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 茂木稜司)
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提供:フィスコ