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【特集】横山利香「令和時代の稼ぎたい人の超実践! 株式投資術」― (40)「売買タイミングと銘柄選別の判断に使う株価指標はこれだ!」

横山利香(ファイナンシャルプランナー、テクニカルアナリスト)

 個人投資家のみなさん、こんにちは! 株が大好き、認定テクニカルアナリストの横山利香です。

 日経平均株価は5月に入ると上昇に弾みをつけ、6月19日には3万3772円まで上値を伸ばし、バブル後の高値を更新しました。ここまでは調整らしい調整もみせず、年初来高値を更新し続けてきましたが、上昇ピッチの速さもあってさすがに足もとでは調整を入れている状況です。

 本コラムでもたびたび触れてきましたが、私はトレンドフォロー戦略で相場に臨んでいます。株価が上昇している間は「毎日株価が上がるなー。調整はいつくるのかな?」と思うことはあっても、ひたすら買いを入れていきます。反対に、株価が下落に転じれば、相場に逆らわずに利益確定売り、もしくは信用売りで対処していきます。このようにトレンドフォロー戦略は、株価の方向性に合わせてひたすら取引していくという、とてもわかりやすい売買手法だといえます。

 ただ、株価はいつまでも同じ方向に動き続けるわけではありません。上昇すればいずれは天井を打って下落に転じますが、トレンドが転換するタイミングは誰にもわかりません。「株価の上昇に置いていかれてしまう。よし、買いだ!」と買いを焦れば、そこが天井となって高値掴みをしてしまう恐れもあります。といって、あれこれ考えて迷うばかりだと、買い時を逃してドンドン上昇してしまい、「買っておけばこれくらいは儲かったはずなのに……。なぜ、あの時に買わなかったんだ」と逃した含み益の大きさに地団駄を踏む人も多いかもしれません。

 反対に下落に転じると、株価が高い時にはあれほど買いたかったはずなのに、買い意欲が一気に萎んだり、株を保有している人であれば「どこまで下がるのだろう?」と不安に苛(さいな)まれてしまうかもしれません。しかし、値下がりした株価はいずれ底を打ち、再び上昇に転じていきます。

 このように株価は上げ下げを繰り返しているだけなのに、私たち投資家はいつ下げ止まるのか、そしていつ天井を打つのかがわからないため、時に熱狂し、時に不安に襲われたりと揺れ動く心を抱えて相場に対峙しています。株価の天井、底打ちがいつなのか、そのタイミングを大まかにでも知ることができればと願っている投資家の方も多いことでしょう。

 そこで今回は、株価の方向性を分析する時に注目していただきたいEPS(1株利益)について解説していきます。



 



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