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株価指数先物【寄り前】 ボリンジャーバンド+1σを捉え、ショートカバーが強まる可能性


大阪9月限ナイトセッション
日経225先物 33230 +90 (+0.27%)
TOPIX先物 2301.5 +6.5 (+0.28%)
シカゴ日経平均先物 33240 +100
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 28日の米国市場は、NYダウ S&P500が下落した一方で、ナスダックは上昇。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は、欧州中央銀行(ECB)主催の「ECBフォーラム」のパネル討議に参加し、7月と9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利を引き上げる可能性があると発言した。これを受けてNYダウは一時170ドルほど下落した。だが、議長が景気低迷の可能性はあるものの、リセッション(景気後退)は考えていないと述べたことで、下げ渋る動きとなった。米長期金利の低下を受けてアップル<AAPL>やネットフリックス<NFLX>、テスラ<TSLA>など大型テック株の一角が買われ、相場を下支えした。S&P500業種別指数は自動車・同部品、エネルギー、メディアが上昇した半面、公益事業、食品・飲料・タバコ、半導体・同製造装置が下落。

 シカゴ日経平均先物(9月限)清算値は、大阪比100円高の3万3240円だった。日経225先物(9月限)のナイトセッションは、日中大阪比20円高の3万3160円で始まり、グローベックスのナスダック100先物の弱い値動きもあって、その後軟化し3万3050円まで売られる場面があった。しかし、節目の3万3000円近辺で底堅さが見られるなか、米国市場の取引開始後に反転すると、3万3320円まで買われた。買い一巡後は3万3190円~3万3320円辺りで保ち合い、3万3230円でナイトセッションの取引を終えた。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い優勢の展開になりそうだ。ECBフォーラムでのパウエルFRB議長の発言は予想されていた内容であり、過度に警戒する流れにならないと考えられる。また、バイデン米政権がAI(人工知能)向け半導体の対中輸出をさらに制限する措置を検討していると伝わり、エヌビディア<NVDA>など半導体関連株の一角が売られた。しかし、報道内容については前日の段階で織り込まれており、前日の時間外で売られていたエヌビディアやアドバンスト・マイクロ・デバイシズ<AMD>は小幅な下げにとどまっていた。

 また、取引終了後に3-5月期決算を発表したマイクロン・テクノロジー<MU>は、売上高と1株利益が予想を上回ったほか、サプライチェーン問題の緩和で強気の見通しを示したことにより時間外で買われており、安心感につながるだろう。円相場は1ドル=144円台半ばで推移しているため、輸出関連株なども物色されやすい。

 日経225先物は、前日の25日移動平均線水準からの理想的なリバウンドにより、一気に節目の3万3000円を突破した。ナイトセッションでも底堅さを見せたことで、3万3000円に接近する局面での押し目買い意欲は強そうだ。また、四半期末に伴う年金などによるリバランス売りの需給が警戒されていたが、昨日の強い値動きによってリバランスは一巡したとの見方に向かわせていた。

 リバウンド機運が高まるなか、ナイトセッションではボリンジャーバンドの+1σ水準を捉えてきた。+1σは3万3330円辺りに位置しており、これを上回ってくるようだと、ショートカバーが強まりやすく、3万4240円辺りで推移している+2σとのレンジ推移が意識されてくるだろう。7月上旬にはパッシブ型ETFの決算による分配金支払いのための売り需要が警戒されているが、海外投資家による押し目買い意欲の強さから、ショートポジションを積み上げることは避けたい。

 買い一巡後はボリンジャーバンドの+1σ水準での攻防が考えられ、次第にこう着感が強まる可能性が高そうだが、レンジとしてはオプション権利行使価格の3万3000円~3万5000円辺りを想定する。

 VIX指数は13.43に低下した。米国の金融引き締め長期化への警戒が根強いなかでもボトム圏での推移を継続している。上昇を狙ったショートポジションは相当積み上がっていると考えられ、リスク選好に向かわせよう。

 なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.44倍と小幅に低下した。一時14.38倍まで下げる場面が見られ、ボリンジャーバンドの-2σに接近した。ハイテク株の買い戻しが意識されやすく、NTロングが入りやすいだろうが、方向性としては-3σが位置する14.29倍辺りを狙ったNTショートになろう。

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