品川リフラ Research Memo(7):2024年3月期は、3期連続最高益を更新へ
■今後の見通し
● 2024年3月期の連結業績見通し
品川リフラクトリーズ<5351>の2024年3月期通期の連結業績は、売上高が前期比12.0%増の140,000百万円、営業利益が同10.7%増の12,000百万円、経常利益が同4.7%増の12,000百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同44.5%増の12,000百万円と3期連続で最高益の更新を見込む。半導体不足の緩和から自動車生産が増加する見通しで、国内粗鋼生産は緩やかな回復が見込まれる。JFEスチールは単独粗鋼生産量を2,500万t(前期2,410万t)と想定している。以前は営業外収支がプラスであったが、2024年3月期から10期間で「のれん」の償却を営業外費用に計上することから、営業利益と経常利益の予想を同額とした。前期発生した買収に関連したアドバイザリー費用(805百万円)はなくなる。親会社株主に帰属する当期純利益も同額の予想になるが、第1四半期に名古屋市港区に所有する賃貸契約が終了した遊休資産を売却して特別利益を計上するためである。
営業利益は前期比12億円の増加が見込まれている。主な減益要因は、顧客生産体制再編6億円、在庫評価差25億円、販管費等増加5億円である。増益要因は、M&A18億円、拡販8億円、コストダウン8億円、販価・原料スプレッド/為替16億円になる。老朽設備を最新鋭機に更新することで、生産性が向上し、コストダウンが進み、競争力が強化される。
通期予想を上期と下期に分けると、売上高は上期、下期とも700億円、営業利益と経常利益はいずれも上期50億円、下期70億円、親会社株主に帰属する当期純利益が上期75億円、下期45億円となる。上期に在庫評価差マイナスが計上されて営業利益を押し下げ、固定資産売却益が親会社株主に帰属する当期純利益を押し上げる。販価・原料スプレッド/為替のプラスは、上下期イーブンを予定している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健)
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提供:フィスコ