最高益【復活】銘柄リスト〔第2弾〕31社選出 <成長株特集>
本特集では、24年3月期に数年ぶりに最高益更新を見込む“復活銘柄”にスポットライトを当てた。6月22日に配信した「最高益【復帰】銘柄リスト〔第1弾〕30社選出」に続き、今回は時価総額150億円以上800億円未満の企業を対象に、24年3月期に増収増益を計画し、かつ経常利益が2期以上ぶりに過去最高益を更新する見通しを示している31社を選び出し、今期の増益率が大きい順に記した。
増益率トップとなったのは、大戸屋ホールディングス <2705> [東証S]。24年3月期の経常利益は前期比3.9倍の13.9億円に急拡大し、10期ぶりに過去最高益を更新する見通しだ。新型コロナウイルス感染拡大に伴う行動制限の解消で既存店売上高の回復基調が続くほか、昨年10月に実施した価格改定効果なども寄与し、売上高、経常利益ともにコロナ禍前の水準を上回る計画とした。
2位に入った精糖大手であるウェルネオシュガー <2117> [東証P]の今期税引き前利益は前期比3.8倍の68億円と国際会計基準ベースで4期ぶりの最高益更新を見込む。今年1月に経営統合した伊藤忠製糖の業績が通期フル寄与するほか、適切な原料調達や採算を重視した販売を進めることも大幅増益に貢献する。併せて、年間配当を前期比22円増の92円に大幅増配する方針を示しており、配当利回りは4%台後半で推移している。
続く3位には物流センターなどを納入先とする荷物用エレベーター大手の守谷輸送機工業 <6226> [東証S]が入った。前期は資材価格の上昇や円安の影響で大幅減益となったが、今期は経常利益20億円(前期比2.5倍)とV字回復する計画だ。付加価値の高い大型荷物用エレベーターの着工台数が増加することに加え、値上げの進展なども収益を押し上げる。好業績見通しが評価され、株価は5月24日に上場来高値1336円をつけている。
4位のMIRARTHホールディングス <8897> [東証P]は主力の不動産事業で新築分譲マンションの引き渡し戸数が前期の1861戸から2200戸に増加するほか、エネルギー事業では売電収入が大きく伸びる。また、前期に計上したタカラレーベン・インフラ投資法人へのTOB実施に伴う初期費用がなくなることも利益改善につながる。5%台と高水準な配当利回りも意識され、株価は年初来高値圏で推移している。
5位にリスト入りしたカクヤスグループ <7686> [東証S]の今期経常利益は前期比2.5倍の19.9億円と5期ぶりの最高益更新を目指す。新型コロナ感染拡大の収束化による酒類需要のさらなる回復を追い風に、飲食店向け販売の増加基調が続く。家庭向けでは宅配需要の取り込みを狙う。株価は約1年7ヵ月ぶりの高値圏を走る展開となっている。
6位にリストアップされたワイエイシイホールディングス <6298> [東証P]の今期業績は1年分の売上高に匹敵する過去最高水準の受注残高を背景に、経常利益36億円(前期比2.3倍)と17期ぶりの最高益更新を狙う。主力のメカトロニクス関連事業で好調な半導体市場向け装置に注力するほか、電子機器事業では新たに開発した人工透析装置などの販売を進める。株価は5月30日に約28年2ヵ月ぶりの高値3610円まで上値を伸ばした。
8位に入った日総工産 <6569> [東証P]は製造業向け派遣や業務請負などを展開する総合人材サービス会社。今期は自動車生産の回復基調が継続することに加え、パソコンや通信機器関連の部品需要が徐々に持ち直し、経常利益36億円(前期比53.3%増)と4期ぶりの最高益更新を見込む。配当は20.5円(前期比4.5円増)に増配する計画だ。業績拡大期待を背景に、株価は約3年4ヵ月ぶりの高値圏に浮上している。
このほか、オプティマスグループ <9268> [東証S]、トーモク <3946> [東証P]、コプロ・ホールディングス <7059> [東証P]、未来工業 <7931> [東証P]、矢作建設工業 <1870> [東証P]などは好決算見通しに加え、高水準な配当利回りも評価され株価は年初来高値圏で強調展開を続けている。
┌ 経常利益 ┐ ┌ 売上高 ┐ 最高益 予想
コード 銘柄名 増益率 24年3月期 増収率 24年3月期 間隔期数 PER
<2705> 大戸屋HD 293 1391 11.8 26649 10 26.8
<2117> ウェルネオS 277 6800 54.2 90000 4 12.8 *
<6226> 守谷輸送機 153 2000 15.4 17787 2 15.9
<8897> ミラースHD 152 12700 23.0 188710 6 5.7
<7686> カクヤスG 149 1990 8.9 125230 5 15.4
<6298> ワイエイシイ 134 3600 53.4 37000 17 12.9
<3772> ウェルス 91.1 7500 35.1 20000 2 6.8
<6569> 日総工産 53.3 3600 10.1 100000 4 13.6
<7096> ステムセル研 50.3 451 20.0 2509 4 100
<2445> タカミヤ 49.2 3580 14.6 48000 4 10.5
<3708> 特種東海 47.9 6000 7.0 90000 3 9.6
<9268> オプティマス 46.2 3950 14.6 63000 2 6.8
<3946> トーモク 45.3 11600 10.4 235000 2 4.4
<7059> コプロHD 41.2 1870 29.3 24298 2 17.7
<7931> 未来工業 39.0 5773 9.0 43128 10 11.6
<3937> Ubicom 36.4 1369 22.0 6400 2 21.0
<3778> さくらネット 34.7 1300 10.6 22800 13 50.6
<9600> アイネット 33.3 2900 7.8 37700 2 13.0
<1870> 矢作建 30.9 9500 9.8 122000 4 8.2
<3431> 宮地エンジ 24.7 6700 14.5 69000 2 7.7
<4462> 石原ケミ 23.1 2780 5.2 21400 2 12.7
<9733> ナガセ 20.7 6123 6.5 55750 8 14.9
<7508> GセブンHD 17.4 8000 4.6 185000 2 10.5
<6539> MSジャパン 16.1 2073 20.9 5190 4 18.7
<2374> セントケア 13.6 3077 5.3 55350 2 9.6
<9059> カンダ 12.4 3150 0.7 52000 2 7.2
<4781> 日本ハウズ 11.2 7700 1.3 142200 2 14.8
<6249> GCジョイコ 7.8 5000 61.4 35000 18 19.4
<3837> アドソル日進 7.7 1340 5.9 13600 3 17.9
<4097> 高圧ガス 5.0 6100 3.9 95000 4 10.0
<4978> リプロセル 黒転 148 3.2 3048 11 174
※経常利益の単位は百万円。今期経常利益予想が1億円未満の企業は除いた。
※最高益間隔期数は同一会計基準における期数。「*」は国際会計基準を採用する銘柄。
株探ニュース
増益率トップとなったのは、大戸屋ホールディングス <2705> [東証S]。24年3月期の経常利益は前期比3.9倍の13.9億円に急拡大し、10期ぶりに過去最高益を更新する見通しだ。新型コロナウイルス感染拡大に伴う行動制限の解消で既存店売上高の回復基調が続くほか、昨年10月に実施した価格改定効果なども寄与し、売上高、経常利益ともにコロナ禍前の水準を上回る計画とした。
2位に入った精糖大手であるウェルネオシュガー <2117> [東証P]の今期税引き前利益は前期比3.8倍の68億円と国際会計基準ベースで4期ぶりの最高益更新を見込む。今年1月に経営統合した伊藤忠製糖の業績が通期フル寄与するほか、適切な原料調達や採算を重視した販売を進めることも大幅増益に貢献する。併せて、年間配当を前期比22円増の92円に大幅増配する方針を示しており、配当利回りは4%台後半で推移している。
続く3位には物流センターなどを納入先とする荷物用エレベーター大手の守谷輸送機工業 <6226> [東証S]が入った。前期は資材価格の上昇や円安の影響で大幅減益となったが、今期は経常利益20億円(前期比2.5倍)とV字回復する計画だ。付加価値の高い大型荷物用エレベーターの着工台数が増加することに加え、値上げの進展なども収益を押し上げる。好業績見通しが評価され、株価は5月24日に上場来高値1336円をつけている。
4位のMIRARTHホールディングス <8897> [東証P]は主力の不動産事業で新築分譲マンションの引き渡し戸数が前期の1861戸から2200戸に増加するほか、エネルギー事業では売電収入が大きく伸びる。また、前期に計上したタカラレーベン・インフラ投資法人へのTOB実施に伴う初期費用がなくなることも利益改善につながる。5%台と高水準な配当利回りも意識され、株価は年初来高値圏で推移している。
5位にリスト入りしたカクヤスグループ <7686> [東証S]の今期経常利益は前期比2.5倍の19.9億円と5期ぶりの最高益更新を目指す。新型コロナ感染拡大の収束化による酒類需要のさらなる回復を追い風に、飲食店向け販売の増加基調が続く。家庭向けでは宅配需要の取り込みを狙う。株価は約1年7ヵ月ぶりの高値圏を走る展開となっている。
6位にリストアップされたワイエイシイホールディングス <6298> [東証P]の今期業績は1年分の売上高に匹敵する過去最高水準の受注残高を背景に、経常利益36億円(前期比2.3倍)と17期ぶりの最高益更新を狙う。主力のメカトロニクス関連事業で好調な半導体市場向け装置に注力するほか、電子機器事業では新たに開発した人工透析装置などの販売を進める。株価は5月30日に約28年2ヵ月ぶりの高値3610円まで上値を伸ばした。
8位に入った日総工産 <6569> [東証P]は製造業向け派遣や業務請負などを展開する総合人材サービス会社。今期は自動車生産の回復基調が継続することに加え、パソコンや通信機器関連の部品需要が徐々に持ち直し、経常利益36億円(前期比53.3%増)と4期ぶりの最高益更新を見込む。配当は20.5円(前期比4.5円増)に増配する計画だ。業績拡大期待を背景に、株価は約3年4ヵ月ぶりの高値圏に浮上している。
このほか、オプティマスグループ <9268> [東証S]、トーモク <3946> [東証P]、コプロ・ホールディングス <7059> [東証P]、未来工業 <7931> [東証P]、矢作建設工業 <1870> [東証P]などは好決算見通しに加え、高水準な配当利回りも評価され株価は年初来高値圏で強調展開を続けている。
┌ 経常利益 ┐ ┌ 売上高 ┐ 最高益 予想
コード 銘柄名 増益率 24年3月期 増収率 24年3月期 間隔期数 PER
<2705> 大戸屋HD 293 1391 11.8 26649 10 26.8
<2117> ウェルネオS 277 6800 54.2 90000 4 12.8 *
<6226> 守谷輸送機 153 2000 15.4 17787 2 15.9
<8897> ミラースHD 152 12700 23.0 188710 6 5.7
<7686> カクヤスG 149 1990 8.9 125230 5 15.4
<6298> ワイエイシイ 134 3600 53.4 37000 17 12.9
<3772> ウェルス 91.1 7500 35.1 20000 2 6.8
<6569> 日総工産 53.3 3600 10.1 100000 4 13.6
<7096> ステムセル研 50.3 451 20.0 2509 4 100
<2445> タカミヤ 49.2 3580 14.6 48000 4 10.5
<3708> 特種東海 47.9 6000 7.0 90000 3 9.6
<9268> オプティマス 46.2 3950 14.6 63000 2 6.8
<3946> トーモク 45.3 11600 10.4 235000 2 4.4
<7059> コプロHD 41.2 1870 29.3 24298 2 17.7
<7931> 未来工業 39.0 5773 9.0 43128 10 11.6
<3937> Ubicom 36.4 1369 22.0 6400 2 21.0
<3778> さくらネット 34.7 1300 10.6 22800 13 50.6
<9600> アイネット 33.3 2900 7.8 37700 2 13.0
<1870> 矢作建 30.9 9500 9.8 122000 4 8.2
<3431> 宮地エンジ 24.7 6700 14.5 69000 2 7.7
<4462> 石原ケミ 23.1 2780 5.2 21400 2 12.7
<9733> ナガセ 20.7 6123 6.5 55750 8 14.9
<7508> GセブンHD 17.4 8000 4.6 185000 2 10.5
<6539> MSジャパン 16.1 2073 20.9 5190 4 18.7
<2374> セントケア 13.6 3077 5.3 55350 2 9.6
<9059> カンダ 12.4 3150 0.7 52000 2 7.2
<4781> 日本ハウズ 11.2 7700 1.3 142200 2 14.8
<6249> GCジョイコ 7.8 5000 61.4 35000 18 19.4
<3837> アドソル日進 7.7 1340 5.9 13600 3 17.9
<4097> 高圧ガス 5.0 6100 3.9 95000 4 10.0
<4978> リプロセル 黒転 148 3.2 3048 11 174
※経常利益の単位は百万円。今期経常利益予想が1億円未満の企業は除いた。
※最高益間隔期数は同一会計基準における期数。「*」は国際会計基準を採用する銘柄。
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