<注目銘柄>=東祥、ホテルに続きスポーツクラブも復調へ
東祥<8920>は、決算発表後の材料出尽くし感から調整局面にあるが、コロナ禍の収束に伴う業績回復が顕著な企業として再評価が可能であり、時価水準は下値拾いの好機と考えたい。
同社は愛知県を地盤に「ホリデイスポーツクラブ」を運営。またホテルや賃貸マンションも展開し、ABホテル<6565>は子会社にあたる。23年3月期は、ホテル事業でコロナ禍の落ち着きとともにビジネス客やインバウンドによる利用が増加。既存31店舗の平均稼働率は82.5%と高水準で推移した。一方、スポーツクラブ事業は回復に至らず、会員数の伸び悩みにエネルギーコストもあって苦戦を余儀なくされ、これらにより全体の営業利益は31億3400万円(前の期比30.1%減)と落ち込んだ。
ただ、24年3月期は営業利益40億円(前期比27.6%増)と大幅増益を見込む。スポーツクラブ事業でサービス面を充実させた3店舗の新規出店を計画。また、既存店もコロナ禍の収束で、これまで抑制してきた広告宣伝や入会キャンペーンを再開し、これらの寄与で会員数の増加が期待できる。今年1月の新規入会者の会費値上げや、不採算店舗の閉鎖などで採算も改善する。一方、ホテル事業も引き続き平均80%台の高稼働率が期待できるほか、宿泊需要の増加に伴う平均単価の上昇が見込まれており、これらが業績を押し上げよう。会社予想は保守的との見方が強く、上方修正の可能性は大きい。(仁)
出所:MINKABU PRESS
同社は愛知県を地盤に「ホリデイスポーツクラブ」を運営。またホテルや賃貸マンションも展開し、ABホテル<6565>は子会社にあたる。23年3月期は、ホテル事業でコロナ禍の落ち着きとともにビジネス客やインバウンドによる利用が増加。既存31店舗の平均稼働率は82.5%と高水準で推移した。一方、スポーツクラブ事業は回復に至らず、会員数の伸び悩みにエネルギーコストもあって苦戦を余儀なくされ、これらにより全体の営業利益は31億3400万円(前の期比30.1%減)と落ち込んだ。
ただ、24年3月期は営業利益40億円(前期比27.6%増)と大幅増益を見込む。スポーツクラブ事業でサービス面を充実させた3店舗の新規出店を計画。また、既存店もコロナ禍の収束で、これまで抑制してきた広告宣伝や入会キャンペーンを再開し、これらの寄与で会員数の増加が期待できる。今年1月の新規入会者の会費値上げや、不採算店舗の閉鎖などで採算も改善する。一方、ホテル事業も引き続き平均80%台の高稼働率が期待できるほか、宿泊需要の増加に伴う平均単価の上昇が見込まれており、これらが業績を押し上げよう。会社予想は保守的との見方が強く、上方修正の可能性は大きい。(仁)
出所:MINKABU PRESS