三菱UFJなどメガバンクが強弱感対立、日米の金融会合を控え思惑錯綜
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが売り買い交錯。前週末の米国株市場ではゴールドマン・サックス<GS>、JPモルガン<JPM>など大手金融株が総じて堅調な値動きを示した。今週開催されるFOMCでは利上げ見送りの可能性が高いとみられているが、7月以降の再利上げの思惑など、FRBによる金融引き締めが長期化するとの見方もくすぶっており、根強い買いが続いている。東京市場では今週15~16日の日程で日銀金融政策決定会合が行われるが、これまでの植田日銀総裁の言動から、現状維持の公算が大きいと見られているものの、今後のイールドカーブ・コントロール(YCC)の撤廃などを示唆する発言が出るかどうかにマーケットの関心が高い。メガバンクは、インフレ圧力の高まる日本でも早晩、金融政策が変更されるとの期待感もあり、足もとで強弱観が対立している。
出所:MINKABU PRESS
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