郵船、商船三井など海運株の上昇目立つ、バリュー株リターンリバーサルの流れに乗る
日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>など大手をはじめ海運株が総じて買われる展開となっており、業種別騰落ランキングで首位を争う状況となっている。人工知能(AI)関連株などのグロース(成長)株への買いが集中していたが、足もとではバリュー系銘柄へのリターンリバーサルの動きがみられる。海運株はコンテナ船市況の悪化などを背景に調整局面にあったが、目先売り一巡感が台頭。株価指標面では高配当利回りでなおかつPBRが大きく1倍を下回る銘柄が多く、割安感に着目した資金が再び流入している。鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的値動きを表すバルチック海運指数については、ここ最近下落基調が続いていたものの、今週に入って底入れ反転の兆しをみせており、海運株を買い戻す動きを誘発したようだ。
出所:MINKABU PRESS
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