利益成長【青天井】銘柄リスト〔第3弾〕 31社選出 <成長株特集>
本特集では、「利益成長“青天井”銘柄リスト」の【第1弾】(5月4日配信)、【第2弾】(5月14日配信)に続き、5月12日から17日の期間に発表された決算の中から、直近3ヵ月の23年1-3月期に過去最高益を更新し、かつ今期も最高益を見込む、いわゆる利益成長が“青天井”状況になっている銘柄にスポットライトを当てた。
下表では、時価総額100億円以上の銘柄を対象に、本決算月にかかわらず、23年1-3月期に経常利益が全四半期ベースの過去最高益を10%以上、上振れて更新した銘柄をピックアップ。さらに、会社側が今期(通期計画)も過去最高益見通しを示している31社を選び出し、23年1-3月期の過去最高益に対する上振れ率が大きい順に記した。
上振れ率トップとなったのは、半導体向け純水製造装置の大手メーカーである野村マイクロ・サイエンス <6254> [東証P]。1-3月期(第4四半期)の経常利益は32.1億円と過去最高だった前年同期を2.1倍も上回って着地。旺盛な半導体設備投資を背景に大型水処理装置案件の受注が増加するなか、韓国や中国、台湾、米国などで手持ち工事が順調に進んだ。また、超純水製造装置の配管材料も好調だった。同時に発表した24年3月期の同利益は前期比8.8%増の69.8億円と4期連続で過去最高益を更新する見通しだ。
2位のやまびこ <6250> [東証P]は欧米でチェンソーなど小型屋外作業機械の販売が堅調に推移したほか、建設やエンターテイメント需要の増加を背景に北米で発電機の好調な販売が続いた。また、円安による収益押し上げ効果や前期に実施した値上げの浸透も寄与し、1-3月期(第1四半期)は3四半期ぶりに過去最高益を更新した。業績好調に伴い、上期(1-6月)の経常利益を従来予想の80億円→90億円に上方修正したことを受けて、株価は約1年1ヵ月ぶりの高値圏に浮上している。
3位には人工知能(AI)開発ベンチャーのPKSHA Technology <3993> [東証S]が入った。1-3月期(第2四半期)は自動応答エンジンなどのAI SaaSプロダクトの販売が拡大したほか、対話型AI「ChatGPT」の登場などを追い風にソリューション案件の引き合いが増加した。また、投資先の株式売却に伴う売却益を計上したことも利益を押し上げた。併せて、減益予想だった23年9月期通期の経常利益を一転して最高益見通しに上方修正している。
続く4位のファイバーゲート <9450> [東証P]は、マンションやアパート向け全戸一括インターネット接続(Wi-Fi)サービスを展開する主力のホームユース事業でリードタイムの長かった新築案件の貢献が始まり、1-3月期(第3四半期)の経常利益は前年同期比45.0%増の7.3億円に伸びて着地。また、創業20周年記念配当を実施する形で、期末一括配当を従来計画の7円→9円に増額修正したことも好感され、株価は約1年7ヵ月ぶりの高値圏を快走している。
┌─ 四半期 経常利益 ─┐ ┌── 通期 経常利益 ──┐ 予想
コード 銘柄名 上振れ率 1-3月 過去最高 上振れ率 今期予想 過去最高 PER
<6254> 野村マイクロ 109 3219 1543 8.8 6981 6416 9.0
<6250> やまびこ 46.9 5913 4025 29.1 12800 9913 7.2
<3993> パークシャ 45.3 718 494 3.2 1600 1551 90.1
<9450> ファイバーG 45.0 738 509 22.2 1960 1604 22.1
<7814> 日本創発G 40.1 1568 1119 1.5 3700 3644 13.3
<3153> 八洲電機 37.5 2833 2061 2.4 3000 2929 13.5
<7047> ポート 34.7 578 429 10.4 1850 1675 14.8 *
<6326> クボタ 34.7 105495 78318 10.8 278000 250917 12.8 *
<4493> サイバーセキ 32.8 162 122 26.6 500 395 63.8
<4776> サイボウズ 32.5 1257 949 7.8 2450 2272 77.0
<4058> トヨクモ 29.8 270 208 12.9 720 638 35.9
<6560> LTS 29.0 338 262 55.4 900 579 23.7
<7747> 朝日インテク 27.5 6331 4967 6.7 17423 16326 60.1
<9739> NSW 26.1 2001 1587 3.8 5650 5442 9.4
<3924> ランドコンピ 24.1 473 381 16.9 1447 1238 11.6
<7094> ネクストーン 23.8 312 252 18.9 1000 841 35.5
<6912> 菊水HD 22.1 542 444 1.4 1550 1528 9.5
<7595> アルゴグラフ 22.0 2643 2167 1.0 8280 8200 15.9
<7972> イトーキ 21.4 4824 3974 2.1 6500 6369 9.8
<1736> オーテック 21.4 1175 968 6.3 2600 2447 7.0
<8074> ユアサ商 19.4 6249 5232 6.6 16400 15382 7.9
<3856> Aバランス 19.4 5273 4416 794 13500 1510 25.0
<3774> IIJ 15.7 8291 7165 11.1 30350 27309 25.3 *
<8117> 中央自 14.7 2805 2445 5.9 9500 8968 8.5
<2384> SBSHD 13.9 10520 9233 4.2 22300 21404 10.6
<6061> ユニバー園芸 13.8 694 610 1.9 2001 1963 10.4
<5352> 黒崎播磨 13.8 3901 3429 3.5 12500 12083 6.7
<8798> Aクリエイト 11.1 1087 978 39.0 2800 2015 14.7
<4481> ベース 10.9 1216 1096 19.4 4692 3931 32.9
<8088> 岩谷産 10.7 17383 15698 7.0 50300 47011 11.4
<5805> SWCC 10.0 3509 3190 2.0 10600 10393 8.2
※2022年4月以降に上場した企業と今期見通しを開示していない企業は除いた。四半期の過去最高益は原則、四半期決算の開示が本格化した2003年4-6月期以降の業績に基づいたものです。
※過去最高益は同一会計基準内が対象。「*」は国際会計基準を採用する銘柄。
株探ニュース
下表では、時価総額100億円以上の銘柄を対象に、本決算月にかかわらず、23年1-3月期に経常利益が全四半期ベースの過去最高益を10%以上、上振れて更新した銘柄をピックアップ。さらに、会社側が今期(通期計画)も過去最高益見通しを示している31社を選び出し、23年1-3月期の過去最高益に対する上振れ率が大きい順に記した。
上振れ率トップとなったのは、半導体向け純水製造装置の大手メーカーである野村マイクロ・サイエンス <6254> [東証P]。1-3月期(第4四半期)の経常利益は32.1億円と過去最高だった前年同期を2.1倍も上回って着地。旺盛な半導体設備投資を背景に大型水処理装置案件の受注が増加するなか、韓国や中国、台湾、米国などで手持ち工事が順調に進んだ。また、超純水製造装置の配管材料も好調だった。同時に発表した24年3月期の同利益は前期比8.8%増の69.8億円と4期連続で過去最高益を更新する見通しだ。
2位のやまびこ <6250> [東証P]は欧米でチェンソーなど小型屋外作業機械の販売が堅調に推移したほか、建設やエンターテイメント需要の増加を背景に北米で発電機の好調な販売が続いた。また、円安による収益押し上げ効果や前期に実施した値上げの浸透も寄与し、1-3月期(第1四半期)は3四半期ぶりに過去最高益を更新した。業績好調に伴い、上期(1-6月)の経常利益を従来予想の80億円→90億円に上方修正したことを受けて、株価は約1年1ヵ月ぶりの高値圏に浮上している。
3位には人工知能(AI)開発ベンチャーのPKSHA Technology <3993> [東証S]が入った。1-3月期(第2四半期)は自動応答エンジンなどのAI SaaSプロダクトの販売が拡大したほか、対話型AI「ChatGPT」の登場などを追い風にソリューション案件の引き合いが増加した。また、投資先の株式売却に伴う売却益を計上したことも利益を押し上げた。併せて、減益予想だった23年9月期通期の経常利益を一転して最高益見通しに上方修正している。
続く4位のファイバーゲート <9450> [東証P]は、マンションやアパート向け全戸一括インターネット接続(Wi-Fi)サービスを展開する主力のホームユース事業でリードタイムの長かった新築案件の貢献が始まり、1-3月期(第3四半期)の経常利益は前年同期比45.0%増の7.3億円に伸びて着地。また、創業20周年記念配当を実施する形で、期末一括配当を従来計画の7円→9円に増額修正したことも好感され、株価は約1年7ヵ月ぶりの高値圏を快走している。
┌─ 四半期 経常利益 ─┐ ┌── 通期 経常利益 ──┐ 予想
コード 銘柄名 上振れ率 1-3月 過去最高 上振れ率 今期予想 過去最高 PER
<6254> 野村マイクロ 109 3219 1543 8.8 6981 6416 9.0
<6250> やまびこ 46.9 5913 4025 29.1 12800 9913 7.2
<3993> パークシャ 45.3 718 494 3.2 1600 1551 90.1
<9450> ファイバーG 45.0 738 509 22.2 1960 1604 22.1
<7814> 日本創発G 40.1 1568 1119 1.5 3700 3644 13.3
<3153> 八洲電機 37.5 2833 2061 2.4 3000 2929 13.5
<7047> ポート 34.7 578 429 10.4 1850 1675 14.8 *
<6326> クボタ 34.7 105495 78318 10.8 278000 250917 12.8 *
<4493> サイバーセキ 32.8 162 122 26.6 500 395 63.8
<4776> サイボウズ 32.5 1257 949 7.8 2450 2272 77.0
<4058> トヨクモ 29.8 270 208 12.9 720 638 35.9
<6560> LTS 29.0 338 262 55.4 900 579 23.7
<7747> 朝日インテク 27.5 6331 4967 6.7 17423 16326 60.1
<9739> NSW 26.1 2001 1587 3.8 5650 5442 9.4
<3924> ランドコンピ 24.1 473 381 16.9 1447 1238 11.6
<7094> ネクストーン 23.8 312 252 18.9 1000 841 35.5
<6912> 菊水HD 22.1 542 444 1.4 1550 1528 9.5
<7595> アルゴグラフ 22.0 2643 2167 1.0 8280 8200 15.9
<7972> イトーキ 21.4 4824 3974 2.1 6500 6369 9.8
<1736> オーテック 21.4 1175 968 6.3 2600 2447 7.0
<8074> ユアサ商 19.4 6249 5232 6.6 16400 15382 7.9
<3856> Aバランス 19.4 5273 4416 794 13500 1510 25.0
<3774> IIJ 15.7 8291 7165 11.1 30350 27309 25.3 *
<8117> 中央自 14.7 2805 2445 5.9 9500 8968 8.5
<2384> SBSHD 13.9 10520 9233 4.2 22300 21404 10.6
<6061> ユニバー園芸 13.8 694 610 1.9 2001 1963 10.4
<5352> 黒崎播磨 13.8 3901 3429 3.5 12500 12083 6.7
<8798> Aクリエイト 11.1 1087 978 39.0 2800 2015 14.7
<4481> ベース 10.9 1216 1096 19.4 4692 3931 32.9
<8088> 岩谷産 10.7 17383 15698 7.0 50300 47011 11.4
<5805> SWCC 10.0 3509 3190 2.0 10600 10393 8.2
※2022年4月以降に上場した企業と今期見通しを開示していない企業は除いた。四半期の過去最高益は原則、四半期決算の開示が本格化した2003年4-6月期以降の業績に基づいたものです。
※過去最高益は同一会計基準内が対象。「*」は国際会計基準を採用する銘柄。
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