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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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4912 ライオン

東証P
1,779.0円
前日比
-27.0
-1.50%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
25.9 1.75 1.52 1.18
時価総額 5,060億円
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個人投資家・ちゃわんご:株価が下がり続ける花王の決算を読み解く【FISCOソーシャルレポーター】


以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家「ちゃわんご」氏(ツイッター:『https://twitter.com/chawan_wabita』)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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※2023年5月17日11時に執筆

ツイッターでの情報発信をしておりますちゃわんごと申します(https://twitter.com/chawan_wabita)。

5月10日、花王<4452>は第1四半期決算を発表しました。そこでの内容はなかなか衝撃的でしたので、ご紹介&分析していきたいと思います。

花王は個人投資家に非常に人気の銘柄です。その理由の一つに「33年連続増配」という日本最長の増配歴を誇っており、配当を狙う投資家にとっては大変ありがたい銘柄となっています。

しかし、花王の株価は2020年6月3日の日中高値9,251円をつけてから3年間下落中。昨年3月に4,794円まで下がり底打ち反転かと思いきや、8月からまた下落、今年3月に再度5,000円を割る展開となりました。そこから一時反発したものの、最近の決算でまた急落、となかなか上昇気流に乗れない展開が続きます。

では、半値まで下がった花王に何が起こっているのでしょうか。

まず同社が直面しているのは原料価格の高騰です。化学品を取り扱う会社にとって、原油高騰はかなりの痛手となっており、昨今のエネルギー価格上昇の煽りを受けています。

それにより花王の営業利益率は大幅に低下し、2019年度14%もあった営業利益率は徐々に低下、12.7%(20年度)、10.1%(21年度)、7.1%(22年度)と、上がる気配がありません。そしてついに先日の23年度第1四半期決算では2.1%まで下落しました。

この状況を打開するために、花王は2022年第2四半期より商品価格の値上げを始めています。決算説明会では、その効果が表れるのは「2023年第2四半期以降」としておりますので、次回、そして次々回の決算では値上げによる利益貢献がなされているかに注目です。

懸念点があるとすれば、花王は値上げ×数量増を描いている点です。値上げをすれば客離れが起こる可能性があります。そうした中、どれだけ消費者は「花王の製品を使いたい!」と思うでしょうか。新製品の「ビオレ」UVミストや化粧品の「Primavista」、「KATE」なら熱心なファンもいるかもしれません。しかしおむつのような消耗品だと、(私も2歳の子供がおりますが)子育ての世代にのしかかる負担は出来るだけ抑えたい、少しでも安い製品を使いたいというのが本音ではないでしょうか。

最後に競合の状況です。海外比率の高いユニチャーム<8113>は、高利益の商品展開を維持出来ており、この環境下営業利益率は依然として10%以上を保っています(直近の決算では12.8%)。他方、ライオン<4912>は花王同様に原料価格の高騰を捌ききれず、営業利益率は2.6%まで下落しています。前者の株価は年初来12.8%上昇、PER39倍となっており、後者は年初来株価3%安、PER23倍、花王は年初来株価1.8%高、PER27倍と業績が反映された形になっています。

私のツイッターでは会社員投資家としての資産形成術や決算速報等行っておりますので、ぜひフォロー頂ければと思います。宜しくお願い致します。
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執筆者名:ちゃわんご
ツイッターURL:https://twitter.com/chawan_wabita

《TY》

 提供:フィスコ

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