貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
日経平均株価の構成銘柄。同指数に連動するETFなどファンドの売買から影響を受ける側面がある
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1928 積水ハウス

東証P
3,532.0円
前日比
+46.0
+1.32%
PTS
3,533円
23:40 11/22
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
11.0 1.17 3.65 8.78
時価総額 23,417億円
比較される銘柄
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決算発表予定日

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【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─「衣食住+美遊」に注目、コロナ禍よりの解放が起爆剤に!


「『衣食住+美遊』に注目、コロナ禍よりの解放が起爆剤に!」

●21年高値3万0795円クリアはあるか?

 日銀新総裁が植田氏でよかった――こう思う日々が続いている。

 植田氏ではなく、大規模金融緩和策の転換派の人物が総裁の座についていたら、現在の株高はないはずだ。植田氏でなければ、就任とともに張り切って修正策のフォワードガイダンスを発表したに違いない。

 しかし、ご承知のように、植田氏は総裁候補に名前が挙がった直後の段階で「現在の大規模緩和策は適切であり、変更の必要はない」と明確に発言し、市場関係者を驚かせた。

 そして、先月27~28日に開かれた金融政策決定会合に新総裁として初めて臨み、改めて大規模金融緩和策の必要性を強調、同政策の継承を表明した。

 株式市場はそれに即座に反応し、ドル・円が下がるとともに日経平均株価は急騰した。これは現在の東京市場が何を求めているかをリアルに語っている。

 その結果、日経平均株価は年初来高値に進むとともに、昨年8月以来の高値を付けたが、もちろんこれで満足できるものではない。

 昨年8月から遡る1年ほど前、2021年9月には3万0795円の高値があったのだから、今後はそれにチャレンジするか、更新してもらわねばならない。

 ゴールデンウイーク明け後の相場で、それはあり得るのか。

 まずは「チャレンジ」だが、これならあるだろう。チャレンジだけでなく、実際に「クリア」となると簡単ではないが、年末までとなれば「ないこともない」となる。

 その根拠として挙げたいのは、国内消費の復活だ。われわれはコロナ禍により、約3年間も行動を縛られてきた。しかし、手足だけでなく、“心”も縛ってきたその制約がようやく解かれるのだ。それは消費の復活、そして拡大を意味している。

●「衣食住+美遊」が市場全体を押し上げへ

 GDPに占める国内消費の割合は、米国の70%前後に比べると低いとはいえ、50%以上だ。それが拡大方向にあることを考えると、投資対象として相応しいのはもちろん消費関連株になる。

 となると、衣食住関連銘柄となるが、私としては「衣食住」だけでなく、「衣食住+美遊」としたい。「衣食住」だけでは生活必需品の需要となってしまう。しかし、そこに「美遊」が加わると、日常生活からの遊離性が高まり、消費額も大きくなりがちだ。もちろん、「遊」には観光も入る。

 好ましいことに、「衣食住+美遊」は関連銘柄も多いため、それらが投資対象となることで、市場全体も上昇する可能性が高い。その結果として年内に日経平均株価が3万円台に乗るばかりか、2021年高値の3万0795円を超えて、バブル時の高値へ進むことも十分あり得るのだ。

 ただ、道中は平坦ではない。東京市場には例年6月までは高いものの、7~8月は夏枯れで失速してしまう傾向がある。そして、9月の半ば頃から回復に向かい、それが年内一杯続くのがほぼ常態化しており、今年もこんな展開になることが想定される。

 では、このシナリオを崩すものはなにか? それはおそらく米国の景気後退だ。米国の過去の景気後退は、金利の引き上げが続いたあと、引き下げに転じてから数カ月して発生している。金利引き上げ局面でかなり経営が苦しくなっていたが、利下げ実施となっても、すでにその恩恵を受けるだけの体力は残されておらずに破綻する――こんな企業や金融機関が多くなるため、と見てよい。

 この点は警戒を欠かせないものの、ここは国内消費、つまり「衣食住+美遊」の拡大、これに期待したい。

 では、どんな銘柄に投資すればよいのか。

 「衣」では、ようやく収益が回復に向かい始めたものの、株価がまだ低空飛行を続けているオンワードホールディングス <8016> [東証P]だ。「23区」「組曲」などのブランドが再評価されつつある。

 高ブランドの婦人下着で知られるワコールホールディングス <3591> [東証P]もECへの展開が好調。株価は高値圏ながら押し目での投資なら安全度は高い。

 「食」では、なんといってもヤクルト本社 <2267> [東証P]、味の素 <2802> [東証P]でよい。横浜家系ラーメン「町田商店」の運営が好調なギフトホールディングス <9279> [東証P]も魅力的だ。

 「住」は、積水ハウス <1928> [東証P]になる。総合住宅メーカーであり、「金利が当面上がらないなら、上がる前に……」と需要増は必至と見てよい。

 「美」は、資生堂 <4911> [東証P]だ。マスクを外した女性たちはお化粧に神経質になるに決まっている。男性用化粧品ではマンダム <4917> [東証P]になる。

 「遊」の筆頭はオリエンタルランド <4661> [東証P]だが、すでに何度も取り上げてきたので、新たにネットに投稿された小説などを出版、ヒット作を出し続けているアルファポリス <9467> [東証G]に注目したい。

 最後に繰り返させていただきたい。「衣食住+美遊」をお忘れなく。

2023年5月2日 記

株探ニュース

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