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7063 Birdman

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バードマン Research Memo(6):2023年6月期より本格的にスタートしたエンタメネクストの業績寄与が際立つ


■今後の見通し

1. 2023年6月期の業績見通し
2023年6月期の連結業績は、売上高で前期比21.6%増の4,096百万円、営業利益で同63.3%増の378百万円、経常利益で同58.4%増の364百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同45.4%増の272百万円と2ケタの増収増益見通しだ。上期決算発表時に同社は通期業績予想の上方修正を発表したが、上期の予想からの上振れ分のみを反映させたものとなる。下期業績はEX事業、とりわけエンタメネクストにおける期初に想定していなかったイベント開催に伴う売上高や営業利益の寄与が期待され、Birdman<7063>の通期業績予想は更なる上方修正余地が残されているとみられる。

特に、第3四半期においてはバンテリンドーム ナゴヤでの「KROSS vol. 1」、有明アリーナでの「KROSS vol. 2」の2つのイベントが開催されており、特にバンテリンドーム ナゴヤは収容規模が大きい(40,000人程度)うえ、チケット平均単価が約25,000円と高額になっているため(一般的にこれらのK-POPイベントは様々なアーティストを呼んでいることもあり、チケット代金が高額に設定されることが多い)、有明アリーナでのイベントも合わせるとこの2つのライブ開催に伴う収益は10億円を超える可能性もあるだろう。

2. エンタメネクストの取り組み
同社ではエンタメネクストをEX事業のなかに子会社として新設し、2022年7月より本格的に事業展開を行っている。第1四半期にあたる2022年7~9月においては、韓国発の多国籍アーティストグループBLANK2YのJAPAN SHOW CASEのほか、東京Zepp Diver Cityを皮切りに全国4都市で行われたK-POPガールズグループのEXID(イー・エックス・アイ・ディー)の来日ツアーも開催、第1四半期のエンタメネクストは売上高133百万円、セグメント利益13百万円と垂直立ち上げに成功した。第2四半期にあたる2022年10~12月においては、2019年にデビューした6人組K-POPボーイズユニット「OnlyOneOf」のなんばHATCH(収容人数600~700人)、名古屋ダイヤモンドホール(同1,000人程度)、Zepp Haneda(同1,200人程度)でのライブ開催、また、韓国の放送局MBCのK-POP専門ラジオ番組である「IDOL RADIO」をライブの形でファンに提供するイベントとして「MBC IDOL RADIO LIVE in TOKYO」として2022年10月20日に東京のTOKYO GARDEN THATER(同8,000人程度)で開催、チケット発売開始から即完売する盛況ぶりだった。

そして第3四半期にあたる2023年1~3月においては、韓流人気俳優やアーティストが複数出演する「KROSS vol.1-kpop masterz-」を同社主催にて2023年1月2日にバンテンドリームナゴヤという大型会場で実施した。1日2回の公演でのべ約65,000人の動員に成功し、エンタメネクストを2022年7月に設立してからわずか半年間で、ドームクラスの大型フェスを開催できたことは注目に値するだろう。さらに、2023年2月25日、26日の2日間にわたって「KROSS vol.2」を収容人数が約15,000人の有明アリーナでも実施した。この2つの大型フェスの実施で同社はのべ10万人以上を動員したことになり、第3四半期決算での業績寄与が期待される。

また、第4四半期にあたる2023年4~6月においては、既に公表済みのイベントとしては「MBC IDOL RADIO LIVE in JAPAN」を2022年10月20日の初開催に続く2回目として、2023年4月1日、2日に幕張メッセ(収容人数7,000人程度)にて人気アーティストのiKONなどが出演する公演を実施した(チケット単価は一般が13,500円、プレミアムが16,500円)。さらに、同社では2023年2月13日付プレスリリースにて、ヨーロッパ最大規模となるK-POPコンサート「K.FLEX」の姉妹フェス「KPOP LUX」の日本国内興行権を取得した旨を発表している。日本での開催スケジュールについてはまだ発表されていないが、2022年の「K.FLEX」は5月14日~15日にドイツ・フランクフルトで開催されており(収容人数51,500人が満員を記録。IVE、NCT DREAM、(G)I-DLE、MAMAMOO、ENHYPENら超有名K-POPアーティストが多数出演)、今後「KPOP LUX」が開催された期は、その期の業績に大きく寄与する要因となろう。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 永岡宏樹)

《SI》

 提供:フィスコ

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