貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
日経平均株価の構成銘柄。同指数に連動するETFなどファンドの売買から影響を受ける側面がある
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8233 高島屋

東証P
1,199.5円
前日比
-2.0
-0.17%
PTS
1,199円
23:06 11/25
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
10.0 0.80 1.92 31.48
時価総額 3,930億円
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大谷正之氏【GW接近も日経平均は頑強、5月相場はどう動く】(2) <相場観特集>


―企業の決算発表本格化、2万8000円台後半は買いか―

 24日の東京株式市場は、売り買い交錯も日経平均株価は頑強な値動きを示した。早くも4月最終週となり、ゴールデンウィークが接近すると同時に国内企業の決算発表も徐々に本格化するタイミングにある。日経平均は2万8000円台後半で強調展開にあるとはいえ、上値の重さも意識されている。ここからの相場展望と物色の方向性などについて先読みに定評のある市場関係者2人に意見を聞いた。

●「インバウンドなど堅調で日経平均3万円意識も」

大谷正之氏(証券ジャパン 調査情報部長)

 日経平均株価は、堅調な値動きとなっているが、この背景には今後、ゴールデンウィーク(GW)中を含めて株価が上振れする可能性などを考慮した動きが背景にはありそうだ。

 足もとでは日本の決算発表に加え、日銀金融政策決定会合や米連邦公開市場委員会(FOMC)などが近づいている。27~28日に開催される植田和男総裁が就任して初の日銀金融政策決定会合は、政策は現状維持であまり目立った発言はないこともあり得る。5月2~3日のFOMCでは0.25%利上げが行われ、そこで打ち止め感が出ることが期待されている。

 決算発表は個別企業の内容を確かめる必要があるが、たとえ企業サイドから今期業績に関して慎重な見通しが出されても、いったんは悪材料出尽くしとして売り方の買い戻しが優勢となる展開も予想される。また、インバウンド絡みでも状況次第では、4月の訪日外国人による消費金額がコロナ禍前の水準を回復する可能性もありそうだ。

 こうしたなか、今後1ヵ月程度の日経平均株価の予想レンジは、下値は2万7800円、上値は3万円前後を見込んでいる。まずは昨年8月につけた2万9200円台を突破することが求められるが、状況次第では3万円前後まで上値を試す展開も考えられる。

 個別銘柄では、 インバウンド絡みで三越伊勢丹ホールディングス <3099> [東証P]や高島屋 <8233> [東証P]といった百貨店株、京成電鉄 <9009> [東証P]や南海電気鉄道 <9044> [東証P]といった空港へのアクセスの良い電鉄株、それにホテル絡みではやはり電鉄系の阪急阪神ホールディングス <9042> [東証P]や相鉄ホールディングス <9003> [東証P]などが注目される。更に決算内容を確かめる必要があるものの、ファナック <6954> [東証P]など機械株やホンダ <7267> [東証P]など自動車株、イビデン <4062> [東証P]など半導体パッケージ関連株なども見直し局面が期待される。


(聞き手・岡里英幸)

<プロフィール>(おおたに・まさゆき)
1960年生まれ。立正大学文学部卒、83年丸和証券入社、営業を経て96年から現職。日本テクニカルアナリスト協会 検定テクニカルアナリスト(CFTe)、AFP(日本FP協会認定)、(内閣府認証)NPO法人金融証券マーケットフォーラム理事。トレンドの芽をいち早くキャッチすべく、フィールド重視の調査を心がけている。

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