貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
日経平均株価の構成銘柄。同指数に連動するETFなどファンドの売買から影響を受ける側面がある
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8058 三菱商事

東証P
2,646.5円
前日比
+0.5
+0.02%
PTS
2,654.5円
21:13 11/22
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
11.1 1.13 3.78 20.80
時価総額 106,453億円
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【杉村富生の短期相場観測】 ─主軸株のPBR1倍割れ銘柄を狙う!


「主軸株のPBR1倍割れ銘柄を狙う!」

●外部環境の好転が日本株の上昇を支援!

 株価は賢い、正直である。NYダウは3月15日の3万1429ドル(ザラバベース)を安値に、4月13日には3万4054ドルの高値まで上昇した。2625ドル(8.4%)高だ。これはシリコンバレーバンクなど地銀破綻に伴う金融システム不安を克服したことを意味する。

 日経平均株価は3月16日の2万6632円が安値だ。直近高値は4月14日の2万8515円である。年初以来のボックスゾーンの上限に到達している。目先のフシ目は3月9日の2万8734円、昨年8月17日の2万9222円などだが、今回はここを上抜けるのではないか。

 ウォーレン・バフェット氏(バークシャー・ハサウェイ<BRK.B>の会長)に言われるまでもない。日本株は出遅れている。日経平均株価のPERは13.48倍、PBRは1.20倍にすぎない。ちなみに、世界平均(MSCI WORLDベース)はPERが15.6倍、PBRが2.49倍に評価されている。

 外部環境ではインバウンドの復活、自動車業界の増産、中国景気の回復、製造業の国内回帰、新工場の建設ラッシュ、半導体業界の底入れ、超金融緩和の継続など株価支援材料が相次いでいる。景気は日米ともに後退局面にある。企業業績は厳しいが、株価は“未来”を予測するものだ。気にする必要はないだろう。

 2022年に現物、先物を含め4兆8630億円売り越した外国人は2023年1月以降、買い越しに転じている。なにしろ、外国人は日本市場の委託売買代金シェアの6~7割を占める最大の投資主体だ。当たり前の話だが、ここが買えば上がる、売れば下がる。現状は「鯉のぼり天井」に向け、真っしぐらといった感じである。

●ヤマエGHD、インスペックなどを!

 一方、物色面はどうか。これは明らかに変質している。指摘したように、「flight to quality(質への逃避)」である。アメリカ市場ではマイクロソフト<MSFT>、アップル<AAPL>、エヌビディア<NVDA>など巨大IT企業が買われている。利上げ打ち止め、金利低下を先読みしているのだろう。

 この傾向は日本市場も同じだ。具体的な狙い目は? 東証改革第2幕開演の流れに乗る超低PBR銘柄をこれまで紹介してきたが、今回は主軸株を中心に材料(テーマ性)を内包し、PBR1倍に「もうちょっと」(何とかなりそうな)の銘柄をピックアップしたいと思う。

 まず、パナソニック ホールディングス <6752> [東証P]だ。総合電機8社のうち、PBR1倍割れは2社のみ。PBRは0.84倍にすぎない。しかし、EV(電気自動車)用バッテリー事業、次世代の太陽電池モジュール「ペロブスカイト」など株価刺激材料は豊富である。とりあえず、PBR1倍の1356円を目標にできる。

 インフロニア・ホールディングス <5076> [東証P]のPERは8.2倍、PBRは0.75倍だ。前田建設工業、前田道路、前田製作所が経営統合し、発足した会社だ。ゼネコン建設機械、有料道路・水道関連のコンセッション(運営)事業を展開するなど多彩な顔を有する。三菱商事 <8058> [東証P]のPBRは0.91倍、PERは6.3倍と出遅れている。

 ヤマエグループホールディングス <7130> [東証P]は九州地盤の食品卸大手である。日本ピザハット・コーポレーション(500店舗を全国展開)を買収するなど、積極経営を展開中だ。PERは6.7倍、PBRは0.74倍にすぎず、「燃える九州」をバックに株価は大幅高を演じることになろう。

 このほか個別銘柄では好業績のパルグループホールディングス <2726> [東証P]、九州拠点のワールドホールディングス <2429> [東証P]、急騰中のAbalance <3856> [東証S]の「次の銘柄」と噂され、大型受注獲得のインスペック <6656> [東証S]などに引き続き注目している。

2023年4月14日 記

株探ニュース

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