サイバリンクス Research Memo(7):M&Aに係る償却負担等により減益予想だが、内容は堅調
■今後の見通し
1. 2023年12月期の業績見通し
サイバーリンクス<3683>の2023年12月期の連結業績は、売上高15,618百万円(前期比27.8%増)、定常収入7,719百万円(同11.6%増)、営業利益979百万円(同13.2%減)、経常利益974百万円(同14.7%減)、親会社株主に帰属する当期純利益587百万円(同35.5%減)の見通し。
シナジーの連結開始等もあり大幅増収を見込むが、M&Aに係る償却負担等(年間約3億円)により各利益は減益予想となっている。セグメント別では、流通クラウド事業は定常収入の積上げを着実に進め増収増益となる予想だが、官公庁クラウド事業はのれん償却負担等から増収減益を見込む。トラスト事業は各種サービスの提供拡大等により大幅増収を見込むものの、投資を継続することから損失計上の見通し。ただし、損失幅は縮小する見込みだ。モバイルネットワーク事業はM&Aによる店舗増で増収予想だが、のれん償却負担増もあり微減益の見込み。全体では見かけ上は厳しい利益予想だが、償却前営業利益は前期比13.4%増の予想であり、実質的な内容は悪くない。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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提供:フィスコ