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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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時価総額 2,729億円

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【杉村富生の短期相場観測】 ─4~5月相場のテーマ&活躍株を探る(上)


「4~5月相場のテーマ&活躍株を探る(上)」

●家計資産が激増のアメリカは2京に迫る!

 株式投資に対する人々の意識が変わり始めている。「利があればいずこよりくる金のヘビ、われもわれもと買いの行列」に近い状況になりつつある。講演会、株主総会などにおいて、それを感じる。いよいよ、投資の時代の到来? そう、そうだと思う。日本人は目ざめた。アメリカの家計資産の激増が資産運用の変化につながったのだろう。

 なにしろ、アメリカの家計資産(2022年末)は147兆ドル(約1京9550兆円)に膨らんでいる。コロナ禍の3年間に30兆ドル増えた。約4000兆円である。日本の個人金融資産は1990年に1000兆円の大台に乗せたあと、2倍の2000兆円になるのに30年を要した。その差は何に起因するのだろうか。

 それは改めて述べるまでもない。明白だ。株式・投信が家計資産の5割強の国、現・預金が個人金融資産の5割超の国との違いである。かつて、日米の金融資産の格差は「人口比で説明がつく(約1対3)」といわれていた。それが現在は1対9だ。これはもっと拡大するだろう。しかし、心ある人は「これではいけない」と考えている。

 講演会は大盛況だ。ここでは「外もの」(外国株式、投信)の話を求められる。債券を買っている人も多い。日本人は「リスクを極端に嫌う国民性」といわれてきたが、最近はそうでもないようだ。もちろん、ドメスティック(国内金融商品)だけの運用には限界がある。麻雀の戦法ではないが、今後は「多面待ち」が重要になる。基本は地域、商品分散投資である。

●Abalance、日本パレットプールなどを!

 さて、4~5月(春~初夏)相場はやや波乱含みとなろう。外部環境は不透明だし、新年度は「売りから入る」という機関投資家が増えている。だが、心配は無用だ。押し目は絶好の買い場になる。それに、引き続いて個別銘柄対応の投資戦術を、と主張している。この方針は不変である。銘柄選別に際してはクオリティ戦略が有効となろう。

 クオリティ銘柄とは収益性、財務の健全性、会計の質などに優れた企業のことだが、筆者は「テーマ性を有する好業績銘柄」と位置づけている。その視点に従って、4~5月相場の注目テーマ&活躍期待株をチェックしてみよう。まず、再生可能エネルギー(太陽光発電)のAbalance <3856> [東証S]である。

 ポイントは太陽光パネルを製造するベトナムの子会社(VSUN)の好調に伴う業績の飛躍的な伸びだ。1株利益は2022年6月期の158.3円が2023年6月期には204.6円、2024年6月期には481.3円と激増する(数値は2023年6月期第2四半期連結決算説明資料)。この会社側計画にはVSUNの第4工場(年間生産能力は2.6GW→5GWに)の本格稼働を織り込んでいないという。

 次に、労働力不足の問題だ。特に、トラック輸送のドライバー確保が社会的なテーマになっている。ここに「2024年問題」(ドライバーの労働時間の規制強化)が追い打ちをかける。日本パレットプール <4690> [東証S]はドライバーの負担軽減に寄与する。2023年3月期の1株利益は445.7円(2022年3月期は162.1円)と予想されている。

 このほか、生活防衛の観点で「3COINS」(300円ショップ)を運営するパルグループホールディングス <2726> [東証P]のほか、医療DX(デジタルトランスフォーメーション)のeWeLL <5038> [東証G]、プリント基板プレス装置を手掛ける北川精機 <6327> [東証S]などをピックアップできる。

2023年3月31日 記


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