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7325 アイリック

東証G
699円
前日比
+3
+0.43%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
13.6 1.60 2.86
時価総額 60.9億円
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アイリック Research Memo(6):売上は拡大基調


■事業概要

7. セグメント別売上高と営業利益の推移
セグメント別売上高と営業利益(全社費用等調整前)の過去5期間(2018年6月期~2022年6月期)の推移は次のとおりである。なおアイリックコーポレーション<7325>決算説明資料では、各事業部に紐づく実績を正確に反映させるため、セグメント別売上高を2022年6月期実績から管理会計を適用して表示し、2021年6月期実績も遡及修正して表示している。いずれも決算短信及び有価証券報告書(制度会計)のセグメント別売上高の数値と異なる。

売上面で見ると、直営店部門・RM部門及びFC部門は「保険クリニック」が集客面でコロナ禍に伴う外出自粛・行動制限の影響を受けながらも、新規出店効果やブランド認知度向上効果などでおおむね順調に拡大している。法人営業部門は税制改正の影響が継続しており、伸び悩む形となっている。AS部門は「ASシステム」シリーズ導入の増加により、システム事業は「スマートOCR」導入の増加により、いずれも拡大基調となっている。なお2022年6月期のストック売上(保険契約からの継続手数料、「AS」シリーズのID利用料、FC月額利用料、「スマートOCR」のサブスクリプションならびにリカーリング収益など)比率は全社ベースが35.1%で、セグメント別では保険販売事業の直営店部門・RM部門が20.3%、法人営業部門が28.4%、ソリューション事業のAS部門が74.4%、FC部門が47.5%、システム事業が30.3%となった。

利益面は新規出店投資、プロモーション投資、開発投資などによって変動する傾向が見られるが、ソリューション事業では既にストック売上が安定収益源となっており、営業利益率も高水準で推移している。今後は全体としての売上規模拡大やストック収益積み上げによって、利益の拡大と利益率の向上が期待できると弊社では考えている。


保険代理店からの加入比率が上昇基調
8. リスク要因と市場環境
保険販売事業における一般的なリスク要因としては、競合の激化、保険契約の成約率の低下、保険会社による営業政策の変更や保険手数料率の変更、個人情報保護、税務当局による保険商品の税務取り扱いの見直し、法的規制・自主規制などが挙げられる。

市場環境として、保険販売における加入チャネル比率(出所:(公財)生命保険文化センター「2021(令和3)年度生命保険に関する全国実態調査」)は、かつては90%前後を占めていた生命保険営業員からの加入比率が2021年度には55.9%まで低下した一方で、保険代理店からの加入比率が15.3%まで上昇した。同社にとって市場環境は良好と言えるだろう。保険販売の市場は競合が多いが、同社は自社開発システムやワンストップソリューションによって競合優位性を維持している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)

《NS》

 提供:フィスコ

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