GMOメディア Research Memo(7):無借金経営で手元キャッシュも潤沢、財務の健全性は高い
■業績動向
3. 財務状況と経営指標
GMOメディア<6180>の2022年12月期末の資産合計は前期末比350百万円増加の4,984百万円となった。主な増加要因を見ると、流動資産は現金及び預金と関係会社預け金の合計で225百万円増加したほか、売掛金が25百万円増加した。また、固定資産はソフトウェアが56百万円、繰延税金資産が60百万円それぞれ増加した。
負債合計は前期末比149百万円増加の2,893百万円となった。未払金が113百万円減少した一方で、ポイント引当金が162百万円、未払法人税等が46百万円増加した。また、純資産合計は前期末比201百万円増加の2,090百万円となった。親会社株主に帰属する当期純利益の計上等により利益剰余金が179百万円増加したことが主因だ。
経営指標について見ると、経営の安全性を表す自己資本比率は収益増に伴って41.8%と前期末比で1.0ポイント上昇した。無借金経営で現金及び預金と関係会社預け金の合計は2,868百万円と潤沢に有していることから、財務の健全性は高いと判断される。収益性についてもROE、ROA、売上高営業利益率ともに前期から上昇しており、2020年12月期以降、戦略的投資を実施してきた効果が徐々に顕在化してきたと見ることができる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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提供:フィスコ