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外為サマリー:リスクオフ地合いで一時132円50銭近辺まで軟化

 16日の東京外国為替市場のドル円相場は、午前10時時点で1ドル=133円33銭前後と前日の午後5時時点に比べて1円50銭強のドル安・円高となっている。

 15日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=133円42銭前後と前日に比べて80銭程度のドル安・円高で取引を終えた。経営不振にあるスイスの金融大手クレディ・スイス<CS>の株価急落で金融システム不安が再燃するなか、安全通貨とされる円買いが活発化し一時132円22銭と約1カ月ぶりのドル安・円高水準をつけた。

 その後はスイス国立銀行(中央銀行)とスイス金融市場監督機構(FINMA)が必要に応じてクレディ・スイスに流動性を供給すると表明したことで急速な円高は一服しているが、リスクオフムードが残っているとあって東京市場のドル円相場は軟調な展開となっている。15日に発表された米2月卸売物価指数(PPI)や米2月小売売上高が市場予想を下回り、米連邦準備理事会(FRB)が21~22日に開く米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げを見送るとの見方が広がっていることもドルの重荷となっているようで、午前9時30分ごろには132円50銭近辺まで下押す場面があった。一方、欧州の金融機関全般に対する警戒感からユーロが安い。

 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0589ドル前後と前日の午後5時時点に比べて0.0150ドル弱のユーロ安・ドル高。対円では1ユーロ=141円19銭前後と同3円60銭強のユーロ安・円高で推移している。

出所:MINKABU PRESS

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